13日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比13.68ポイント(0.06%)高の22446.70ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が20.63ポイント(0.21%)高の9719.94ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は643億9600万香港ドルと縮小している(12日は777億900万香港ドル)。

本土株高が追い風。域内金利の上昇を嫌気して売られたものの、本土株が小幅ながらプラス圏で引けるなか、香港の各指数も引けにかけて買いが優勢となった。中国共産党と国務院は今週にも中央経済工作会議を開催するとの観測が流れている。原油や非鉄など商品市況高も支え。前場の取引時間中に公表された11月の鉱工業生産額や小売売上高は、それぞれ事前予想を上回っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.3%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が2.0%高、生命保険業務アジア大手のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス:1299/HK)が1.6%高と上げが目立った。時価総額上位の本土系保険株もしっかり。

ゼネコンや建機、発電設備などインフラ関連セクターも物色される。中国鉄建(1186/HK)が1.4%高、中国中鉄(390/HK)が1.1%高、中国龍工HD(3339/HK)が4.7%高、中聯重科(1157/HK)が3.2%高、東方電気(東方エレクトリック:1072/HK)が9.1%高、上海電気集団(2727/HK)が2.0%高と値を上げた。

一方、不動産セクターはさえない。香港系の領匯房地産投資信託基金(リンク・リート:823/HK)が1.8%安、信和置業(サイノランド:83/HK)が1.2%安、本土系の雅居楽集団HD(アジャイル・グループ・ホールディングス:3383/HK)が2.8%安、広州富力地産(広州R&Fプロパティーズ:2777/HK)が1.8%安と値を下げた。香港系不動産株については、域内金利の上昇が不安視されている。本土系不動産株に関しては、足元の販売が鈍化が嫌気された。


【亜州IR】



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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の香港市場概況:ハンセン0.1%高と3日ぶり反発、本土株高が追い風