*12:03JST ベイシス Research Memo(3):BPaaSを通じて蓄積・強化する「4つの競争資産」が競争優位の源泉
■強み

ベイシス<4068>は、「中期経営計画2030」において、BPaaSの提供を通じて蓄積・強化される「現場実行力資産」「全国パートナー網資産」「顧客接点・案件実績資産」「現場データ資産」の4つを競争資産と位置付けている。案件の拡大がこれらの資産を蓄積・強化し、品質・信頼性や収益性を高めるとともに、新たなサービスや案件機会を生み出す循環が、同社の競争優位の源泉となる。

(1)現場実行力資産
通信キャリア向けのネットワーク事業で培った、全国・多拠点で高品質な施工・運用を実行する力が「現場実行力資産」である。プロジェクトマネジメントや品質管理、現地対応、運用・保守等のノウハウをIoT領域にも展開しており、対応顧客・設備・地域の拡大や、オンサイト・フィールド・BLASの複合提供を通じて資産を強化している。

作業手順・品質管理ノウハウ、対応可能な設備・業務、標準プロセスや成功事例が案件を通じて蓄積されることで、再現性の高いオペレーションを横展開できる点に強みがある。ネットワークで培った現場実行力をIoT機器・設備の導入・運用へと展開し、新たなインフラ領域への事業拡大を進めることが、「中期経営計画2030」の成長シナリオの起点となっている。

また、現場実行力は単なる施工能力にとどまらず、構築後の運用・保守・改善まで継続して担うBPaaSの基盤となる。構築から運用までを一気通貫で提供することで顧客との継続的な接点を持ち、ストック収益や顧客LTVの拡大につなげることが可能となる。

(2)全国パートナー網資産
地域・技術に応じて全国でサービスを提供できる「全国パートナー網資産」も競争力の源泉である。2026年6月末時点で545社のベイシスパートナーズを有し、自社拠点とパートナー企業を組み合わせることで、全国の施工・設置・保守・点検等を一括して受注できる体制を構築している。

案件実績の蓄積に伴ってパートナーの稼働・品質実績も蓄積され、適正配置や評価精度の向上につながる。対応地域・供給力を継続的に拡大できるため、大規模・多拠点案件に対応しながら、新たな領域や顧客へ横展開しやすい点が特徴である。

(3)顧客接点・案件実績資産
通信キャリア、電力・ガス等のインフラ事業者をはじめ、多様な顧客課題と案件に対応してきた実績が「顧客接点・案件実績資産」である。案件を通じて顧客課題への理解が深まり、提案可能なサービスが拡大することで、クロスセル・アップセルや継続取引につながる。「中期経営計画2030」では、この資産を活用して既存顧客への未提供サービスの提案や、同様の課題を持つ他業界・インフラ事業者への横展開を進める。

(4)現場データ資産
「BLAS」に現場・設備・品質・作業データを蓄積し、一元管理する「現場データ資産」は、同社のテクノロジー活用の中核をなす。現場業務をデジタル化して可視化・標準化するとともに、AIによる分析・改善や、蓄積データを活用した新たなサービス・機能開発につなげることを目指している。

代表例として、スマートメーター切替案件では、BLASと画像認識AI、RPAを組み合わせ、現場から取得したデータの登録・確認・管理を自動化・効率化している。こうした標準化・省力化によって生産性を高めるだけでなく、案件データを次の提案や運用改善に活用できる点が競争優位につながる。

今後は、現場データの蓄積を起点に、品質・信頼性の向上、スマートメンテナンスや予兆保全等の新サービス創出につなげる方針である。4つの競争資産を案件の拡大とともに循環的に強化することが、「インフラテックプラットフォーム」の拡張を支える。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ベイシス Research Memo(3):BPaaSを通じて蓄積・強化する「4つの競争資産」が競争優位の源泉 」