*12:08JST アクシスC Research Memo(8):好環境と戦略投資で高成長持続へ
■業績動向

3. 2027年6月期の業績予想
2027年6月期の業績についてアクシスコンサルティング<9344>は、売上高9,600百万円(前期比15.8%増)、営業利益800百万円(前期比62.4%増)、経常利益780百万円(前期比56.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益500百万円(前期比73.3%増)と引き続き高い伸びを見込んでいる。中期経営計画2年目の売上高目標を上方修正することになったが、初年度の戦略投資効果が早期に顕在化したこと、市場環境が想定以上に良好だったこと、SSPを連結したことが要因である。

同社は、引き続き企業の経営アジェンダ解決を支援するなかで、AI時代を背景に増加するハイエンド人材の需要を取り込み、売上高を拡大していく方針である。また、中期経営計画に基づく戦略投資を継続するとともに、その投資成果を着実に収益へ結び付けることで、持続的な利益成長と企業価値の向上を目指す。この結果、入社決定人数と稼働人数は堅調に増加する見通しである。平均売上単価については、前第4四半期の大型案件の反動を考慮し、保守的に巡航速度への回帰を想定したようだ。販管費は、事業拡大に伴う従業員のエンゲージメント向上のための人件費、フロント部門の継続的な体制強化に向けた採用費、認知度向上と面談数増加を目的とした広告宣伝費など戦略投資を中心に増加を見込んでいる。なお、戦略投資の効果として、人的資本投資ではフロント部門の人員中心に40名以上を採用、広告宣伝投資ではデジタルマーケティングによる効率的な集客、DX・IT投資では、フロント部門人員1人当たり工数について前期並みの水準を想定している。

サービス別売上高について同社は、良好な環境と戦略投資の効果を背景に、人材紹介が4,760百万円(前期比12.1%増)、スキルシェアが4,300百万円(同13.9%増)、SSPが540百万円(同102.2%増)を見込んでいる。人材紹介では、平均年収と平均手数料率をハイエンド人材市場における適正な水準を維持しながら、コンサルティングファーム向け採用需要の回復と、より市場規模の大きい事業会社向けの需要拡大を想定、入社決定人数は着実な増加を見込んでいる。スキルシェアは、事業会社、コンサルティングファームともに、1人当たり平均受注単価を適正な水準で維持するとともに、DX関連需要の拡大を背景に稼働人数の着実な増加を見込んでいる。SSPは、通期フル寄与となるため前期比約2倍の売上高を見込み、連結に伴う費用がなくなることから、のれん償却後利益の黒字化を期待している。


中期経営計画の目標達成は十分可能
4. 中期成長イメージ
人材紹介は、一時的な鈍化から中期成長に回帰してきたといえる。特に事業会社向けは市場が大きいうえ、AIの普及を背景にDX化を迫られており、同社にとって環境は良好といえる。加えて、ケンブリッジ・リサーチ研究所を統合した効果や、ハイエンド人材へのニーズの強まり、コンサルティングファーム向け人材の活用、スキルシェアとのクロスセル強化が期待できることから、中長期的に大きな成長が見込まれる。スキルシェアについても、事業会社のニーズが強いことに加え、同社が自社採用したコンサルタントがプロジェクト・マネジメントを担い、複数のフリーランス人材を活用して大規模案件に対応できるため、中長期的に高成長が期待できる。さらに、SSPはロールアップM&Aなので案件次第となるが、インフラ領域のSSPに対してアプリケーション領域の新たなM&Aができれば一層シナジーが大きくなり、売上成長を加速することも可能と考えられる。こうして条件が揃ってきたことから、中期経営計画最終年度の売上高目標は視野に入ったといえよう。

一方利益面では、成長を見込む事業会社向け人材紹介とスキルシェアは、コンサルティングファーム向け人材紹介ほど採算は高くないので、売上総利益率は中期的に低下傾向が続くと思われる。加えて、戦略投資が続くことから、当初の利益の伸びは抑えられる傾向にあると見込まれている。しかし、足もと早くも戦略投資の効果が顕在化していること、SSPの収益性が高いこと、各サービスで売上高がしっかり積み上げられていることなどを考慮すると、戦略投資が一巡する中期経営計画最終年度には利益率が上昇し、高いと言われる営業利益目標も達成することは十分可能と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 アクシスC Research Memo(8):好環境と戦略投資で高成長持続へ