アクシスC Research Memo(2):ハイエンド人材の紹介とスキルシェア
FISCO 2026年09月15日 12:02:00
*12:02JST アクシスC Research Memo(2):ハイエンド人材の紹介とスキルシェア
■会社概要
1. 会社概要
アクシスコンサルティング<9344>の事業はヒューマンキャピタル事業の単一セグメントで、ハイエンド人材の人材紹介サービスとフリーコンサルタントによるスキルシェアサービスを提供している。人材紹介「AXIS Agent」では、主としてコンサルティングファーム向けにコンサルタントの採用を支援しているが、近年は、事業会社向けにCxOなどのエグゼクティブ層やDXマネージャーなどマネージャー以上の正社員採用のサポートも拡大している。スキルシェアサービスでは、フリーコンサル「AXIS Solutions」とスポットコンサル「AXIS Advisors(コンパスシェア)」を提供しており、フリーコンサルでは、ハイエンド人材のフリーランスがコンサルタントとして、企業のニーズに合わせて課題解決プロジェクトに参画し、スポットコンサルでは、経営課題や事業課題などに関するコンサルティングを1回30分から手軽に利用できるデジタルプラットフォームを運営している。
激しく変化する現代において、社会や企業が直面する課題はますます高度化・複雑化しており、経営アジェンダの解決には、構想から実行に至るプロセスにおいて一層高度で多様な対応が求められるようになってきた。そこで、コンサルティングファーム経験者に加えて、DXやM&A、新規事業に強みを持つ人材など、戦略の構想だけでなく現場を動かし成果に導くことができる戦略的思考と実行力を兼ね備えた、ハイエンド人材を超えるプロフェッショナルな戦略実現人材が必要とされている。「人が活きる、人を活かす。~人的資本の最大化・最適化・再配置~」をミッションとし、「事業を通じて、新しい価値を創造し、すべての人が活き活きと働く社会創りをめざします。」をビジョンとして掲げる同社は、コーポレートステートメント「あらゆる課題は、人で解決する。」に従い、こうした戦略実現人材を時代に合わせて生かすことで、持続可能な未来に向けて新しい企業価値を提供している。
コンサルティングファーム向け人材紹介から領域を拡大
2. 沿革
同社は、2002年にITソリューション事業のアクモス<6888>のグループ会社として設立されたが、2009年にMBOにより独立した。コンサルティングファーム向け人材紹介のシェアが大きくなってきた2016年に業容を拡大し、フリーコンサルを開始するとともに、60年にわたって事業会社向けにエグゼクティブ層の採用をサポートしてきたケンブリッジ・リサーチ研究所を子会社化(2024年に吸収)して事業会社向け人材紹介に進出、2022年にはスポットコンサルを開始した。このように同社は、創業以来20年間以上にわたってコンサルティングファーム向けを中心にマネージャー以上の採用を支援し、強いブランド力を形成、2023年には東京証券取引所グロース市場に上場した。現在では、中長期の成長を見据え、成長余地の大きい事業会社向けハイエンド人材の紹介とスキルシェアの拡大に向けて成長戦略を展開する一方、2026年にSSPを子会社化し、新たにシステム開発・運用など、より実行・実装に近い領域へ事業領域を拡大した。
ハイエンド人材の最適配置が進む
3. 業界環境
近年、グローバル競争の激化、テクノロジーの進展、人口減少といった環境変化のなかで、企業には、様々な課題解決と新しい価値やイノベーションの創出が、同時に求められるようになってきた。そのため、人材を資源(Human Resources)というより資本(Human Capital)と捉え、偏在し不足するコンサルタントやCxO、DXマネージャーなどの高い専門性と能力を持ったハイエンド人材を最適配置し、企業や社会のDX・AI活用や事業変革、価値創造を推進することで、人材の価値がシェアされ循環し続けていくことが必要とされている。しかし、ハイエンド人材に対するニーズは強く、なかでもDX関連を中心としたマネージャー以上の人材の需要が非常に堅調に推移しているため、優秀な人材を採用する難易度は年々高まっている。このため、フリーコンサルに対するニーズも強まっており、また、スタートアップなどにCxOを紹介するバリューアップ人材の紹介件数も多くなってきた。
このような市場環境のもと、日本企業の経営や事業の変革を担うハイエンド人材にとって、転職に加えて独立・副業など働き方やキャリアの選択肢が多様化している。また企業でも、従業員の副業や兼業を容認する動きが広がるとともに、正社員採用だけでなくプロジェクト単位で外部の専門人材を活用するなど、人材活用の選択肢が拡大している。こうした人材と企業双方の変化を背景に、正社員採用と外部専門人材の活用を組み合わせ、経営課題や事業フェーズに応じて適切な人材を配置する柔軟な人材戦略は、今後一層必要性が強まると考えられている。さらに、企業の経営課題が複雑化・高度化するなか、戦略の構想にとどまらず、戦略の実行を着実に推進して具体的な成果へと結び付けるまでを一貫して支援するサービスへの期待も、より一層高まっていくと見られている。このため、同社がターゲットとする国内コンサルティング市場は、周辺市場を巻き込みながら、今後も成長が続くと考えられている。
同社はこうした環境の変化に対応しつつ、持続可能な未来に向けて新たな企業価値を創造することを目的に、ハイエンド人材の紹介とスキルシェアによる経営課題や事業課題の解決支援を強化するとともに、構想から実行、成果までを一貫して支援するサービスの開発も進めている。なお、同社に近い業態としては、人材紹介ではジェイ エイ シー リクルートメント<2124>、フリーランスの活用という点ではみらいワークス<6563>やINTLOOP<9556>があるが、人材紹介とスキルシェアの両サービスを擁し、ハイエンド人材をクライアントの要望に合わせて相当の規模感で提供できるのは、同社のみといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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■会社概要
1. 会社概要
アクシスコンサルティング<9344>の事業はヒューマンキャピタル事業の単一セグメントで、ハイエンド人材の人材紹介サービスとフリーコンサルタントによるスキルシェアサービスを提供している。人材紹介「AXIS Agent」では、主としてコンサルティングファーム向けにコンサルタントの採用を支援しているが、近年は、事業会社向けにCxOなどのエグゼクティブ層やDXマネージャーなどマネージャー以上の正社員採用のサポートも拡大している。スキルシェアサービスでは、フリーコンサル「AXIS Solutions」とスポットコンサル「AXIS Advisors(コンパスシェア)」を提供しており、フリーコンサルでは、ハイエンド人材のフリーランスがコンサルタントとして、企業のニーズに合わせて課題解決プロジェクトに参画し、スポットコンサルでは、経営課題や事業課題などに関するコンサルティングを1回30分から手軽に利用できるデジタルプラットフォームを運営している。
激しく変化する現代において、社会や企業が直面する課題はますます高度化・複雑化しており、経営アジェンダの解決には、構想から実行に至るプロセスにおいて一層高度で多様な対応が求められるようになってきた。そこで、コンサルティングファーム経験者に加えて、DXやM&A、新規事業に強みを持つ人材など、戦略の構想だけでなく現場を動かし成果に導くことができる戦略的思考と実行力を兼ね備えた、ハイエンド人材を超えるプロフェッショナルな戦略実現人材が必要とされている。「人が活きる、人を活かす。~人的資本の最大化・最適化・再配置~」をミッションとし、「事業を通じて、新しい価値を創造し、すべての人が活き活きと働く社会創りをめざします。」をビジョンとして掲げる同社は、コーポレートステートメント「あらゆる課題は、人で解決する。」に従い、こうした戦略実現人材を時代に合わせて生かすことで、持続可能な未来に向けて新しい企業価値を提供している。
コンサルティングファーム向け人材紹介から領域を拡大
2. 沿革
同社は、2002年にITソリューション事業のアクモス<6888>のグループ会社として設立されたが、2009年にMBOにより独立した。コンサルティングファーム向け人材紹介のシェアが大きくなってきた2016年に業容を拡大し、フリーコンサルを開始するとともに、60年にわたって事業会社向けにエグゼクティブ層の採用をサポートしてきたケンブリッジ・リサーチ研究所を子会社化(2024年に吸収)して事業会社向け人材紹介に進出、2022年にはスポットコンサルを開始した。このように同社は、創業以来20年間以上にわたってコンサルティングファーム向けを中心にマネージャー以上の採用を支援し、強いブランド力を形成、2023年には東京証券取引所グロース市場に上場した。現在では、中長期の成長を見据え、成長余地の大きい事業会社向けハイエンド人材の紹介とスキルシェアの拡大に向けて成長戦略を展開する一方、2026年にSSPを子会社化し、新たにシステム開発・運用など、より実行・実装に近い領域へ事業領域を拡大した。
ハイエンド人材の最適配置が進む
3. 業界環境
近年、グローバル競争の激化、テクノロジーの進展、人口減少といった環境変化のなかで、企業には、様々な課題解決と新しい価値やイノベーションの創出が、同時に求められるようになってきた。そのため、人材を資源(Human Resources)というより資本(Human Capital)と捉え、偏在し不足するコンサルタントやCxO、DXマネージャーなどの高い専門性と能力を持ったハイエンド人材を最適配置し、企業や社会のDX・AI活用や事業変革、価値創造を推進することで、人材の価値がシェアされ循環し続けていくことが必要とされている。しかし、ハイエンド人材に対するニーズは強く、なかでもDX関連を中心としたマネージャー以上の人材の需要が非常に堅調に推移しているため、優秀な人材を採用する難易度は年々高まっている。このため、フリーコンサルに対するニーズも強まっており、また、スタートアップなどにCxOを紹介するバリューアップ人材の紹介件数も多くなってきた。
このような市場環境のもと、日本企業の経営や事業の変革を担うハイエンド人材にとって、転職に加えて独立・副業など働き方やキャリアの選択肢が多様化している。また企業でも、従業員の副業や兼業を容認する動きが広がるとともに、正社員採用だけでなくプロジェクト単位で外部の専門人材を活用するなど、人材活用の選択肢が拡大している。こうした人材と企業双方の変化を背景に、正社員採用と外部専門人材の活用を組み合わせ、経営課題や事業フェーズに応じて適切な人材を配置する柔軟な人材戦略は、今後一層必要性が強まると考えられている。さらに、企業の経営課題が複雑化・高度化するなか、戦略の構想にとどまらず、戦略の実行を着実に推進して具体的な成果へと結び付けるまでを一貫して支援するサービスへの期待も、より一層高まっていくと見られている。このため、同社がターゲットとする国内コンサルティング市場は、周辺市場を巻き込みながら、今後も成長が続くと考えられている。
同社はこうした環境の変化に対応しつつ、持続可能な未来に向けて新たな企業価値を創造することを目的に、ハイエンド人材の紹介とスキルシェアによる経営課題や事業課題の解決支援を強化するとともに、構想から実行、成果までを一貫して支援するサービスの開発も進めている。なお、同社に近い業態としては、人材紹介ではジェイ エイ シー リクルートメント<2124>、フリーランスの活用という点ではみらいワークス<6563>やINTLOOP<9556>があるが、人材紹介とスキルシェアの両サービスを擁し、ハイエンド人材をクライアントの要望に合わせて相当の規模感で提供できるのは、同社のみといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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情報提供元: FISCO