*13:03JST ロボペイ Research Memo(3):「サブスクペイ」「請求管理ロボ」とも顧客単価は上昇、解約率は低水準
■事業概要

1. ペイメント事業
ペイメント事業では、主に消費者向けにインターネット上で販売等を行う事業者やBtoBビジネスを行う事業者向け決済サービスとなる「サブスクペイ」を提供している。加盟店(以下、顧客)に代わりROBOT PAYMENT<4374>が一括して金融機関やカード会社など各決済事業者との契約手続きや決済情報連携を行うことで顧客がこうした手続きの手間や時間を割くことなく、クレジットカード決済やコンビニ収納、口座振替、銀行振込等の様々な決済手段を利用できるようになる。サービスは、サブスクビジネスで求められる柔軟な課金設定(課金周期や契約期間、課金日、無料試用期間等の任意設定・変更)機能を実装し、これら設定作業を容易に行えるよう設計されたUI/UXを特長としている。これにより、顧客の決済関連業務の負担を大幅に軽減できる。さらに、顧客のサービスを利用する会員の解約防止やリピート促進など、LTV最大化を図る施策を講じることができる顧客管理機能を搭載している。料金体系は、月額固定のシステム利用料やオプション料金に加え、従量課金として決済取扱高に応じた決済手数料(2.65%~)、決済処理件数に応じた手数料(7円/件)があり、顧客の事業の成長に応じて同社の売上も増加する仕組みを構築している。

2026年12月期第2四半期のKPIを見ると、顧客アカウント数は8,897件、顧客単価※1は19,724円といずれも上昇基調を維持しており、解約率※2も0.67%と低水準で推移している。なお、顧客単価のうち月額固定料金は平均9千円程度である。プラン別に見ると、口座引き落としのみ利用可能なプランが3千~4千円であるのに対し、クレジットカード決済機能を含む標準的なプランは1.2万~1.3万円となっている。

※1 期末時点の1アカウント当たりの月間リカーリング収益(月間売上高から初期費用を除いたもの)
※2 金額で算出した解約率。「当月解約した顧客から発生していたリカーリング収益÷前月の全顧客のリカーリング収益」の各期4月~6月までの各月の平均値。

サブスクリプション管理市場では複数製品が競合するものの、同社製品は機能の充実度や安定性、操作性、サポート体制などの点において顧客から高い評価を受けており、約34%のトップシェアを保持している。解約率も1%未満と低く、解約理由も顧客のサービス終了など、顧客事由によるものがほとんどだ。高収益性を支える要素として参入障壁の高さが挙げられ、特にクレジットカード会社との包括加盟店契約の締結が障壁となっている。同契約の締結には、各決済事業者とのシステム接続(ゲートウェイシステムの構築)、24時間体制のシステム保守、セキュリティ対応、安定した運用体制、法律や業界ルールへの対応が必須要件となり、通常3~5年程度の準備期間を要するためである。

顧客の業種別構成比については、上位からスクール・eラーニング11.7%、組合・協会8.7%、募金・寄付8.3%、イベント・学会6.3%、フィットネスジム5.7%となっている。そのほか、定期購入サービスを提供する各種物販や不動産賃貸、メディアなど幅広い業種で利用されている。特定の業種や顧客に偏っていないため、景気変動の影響を受けにくい点も持続的成長を支える一因となっている。

そのほかのサービスとして、「サブスクペイ」に対してさらに高度な顧客分析やアクションのレコメンド機能、顧客データの統合を可能とする「サブスクペイ Professional」を提供している。また、2022年には事業者間の取引において請求書の支払いをカード払いにより最大60日間延長できる「1click後払い」のサービス提供を開始するなど、決済周辺領域のサービス拡充に取り組んでいる。

2. フィナンシャルクラウド事業
フィナンシャルクラウド事業は、請求書発行・送付から集金・入金消込・債権管理まで、毎月発生する請求管理業務を一気通貫で自動化・効率化するクラウドサービス「請求管理ロボ」を主力プロダクトとしている。そのほかにも同社が請求管理業務をすべて代行し、売掛債権保証まで行う「請求まるなげロボ」や、SaaS事業者の資金繰りを支援する「ファクタリングロボ for SaaS※」などがある。

※ SaaS事業者が毎月請求するSaaS利用料を最短5営業日で、最大1年間分まとめて現金化できるサービスで、2024年9月にローンチした。与信審査から請求書の発行・送付、入金消込、督促などの請求業務を一括請負い、売掛金を100%保証する。

顧客は「請求管理ロボ」を導入することで請求関連業務の負担を大幅に軽減できるようになる。料金体系は、月額固定のシステム利用料やオプション料金のほか、従量課金として請求金額に応じた決済収益や請求件数に応じた手数料(100件ごとに課金)、まるなげ債権金額に応じた手数料(債権金額の2%~)が設定されている。顧客の事業の成長に応じて同社の売上も増加する仕組みとなっている。

2026年12月期第2四半期のKPIを見ると、顧客アカウント数は1,092件、顧客単価は106,681円といずれも上昇基調にあり、解約率は0.76%と低水準を維持している。顧客単価のうち月額固定料金は7万~8万円程度であり、競合サービス※と比較するとやや高価格帯に位置するものの、サービス範囲の広さや機能の充実度が価格に反映されており、コストパフォーマンスとして劣っているわけではない。「サブスクペイ」同様に顧客満足度が高く、一度導入すると顧客事由による解約を除けば継続率はほぼ100%となっている。

※ ラクスが提供する「楽楽債権管理」は月額利用料金2万円~。

顧客の業種別構成比は、不動産12.7%、SaaS11.4%、人材紹介8.8%、士業事務所7.4%、医療・美容5.7%と、多岐にわたる。さらに、バックオフィスのリソースが不足するベンチャー企業をはじめ、大企業のグループ傘下にある新規事業会社やコンサルティング会社等での導入実績も豊富である。「サブスクペイ」同様、特定の業種や顧客に偏っていないため、景気変動の影響を受けにくく持続的な成長を可能にしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ロボペイ Research Memo(3):「サブスクペイ」「請求管理ロボ」とも顧客単価は上昇、解約率は低水準