今期2026年3月期は、売上高108,000百万円(同2.2%増)、営業利益4,000百万円(同8.6%減)を見込む。新中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」初年度となるなか、新製品を中心とする販促活動を推進してインテリア事業のシェアアップによる売上拡大を目指す。利益面では、大型設備投資による製造原価低減や上代価格改定による収益改善を図るものの、一時的な減価償却費の上昇や大型の新製品改廃に伴う販売促進費、人的資本への投資など、成長戦略の実行に伴う費用の増加を見込んでいる。
中期経営計画「SHINKA Plus ONE 2.0」の初年度にあたる本年度は、事業ポートフォリオを「インテリア事業」「グローバル事業」「建材・その他事業」の3領域に再編し、それぞれの成長ドライバーを明確化した。インテリア事業では、広化東リフロア3号ラインの販売数量拡大によるコストダウン効果最大化やタイルカーペットリサイクルプラント・カーペット用ナイロン紡糸設備への投資のほか、リサイクル活動やさらなる内製化を進めていく。また、本中計期間でグローバル製品の製造体制を確立し、グローバル売上高拡大させていく。さらに、リサイクル戦略への移行が焦点となっており、今後は設備からのキャッシュ創出が本格化する見込みである。定量的には、2028年3月期売上高には1130億円以上、営業利益50億円以上、ROE8.0%以上を掲げている。