2. mRNA医薬の成長領域へシフト mRNA医薬品市場は、現在、感染症に対する免疫ワクチンや、遺伝性疾患、組織再生などを標的とする第1世代の開発が先行している。これらは、標的遺伝子の配列情報が判明すれば容易にmRNAを設計できる点が特徴である。これらに続く新たな第2世代のmRNA医薬として、mRNAエンコード抗体、ゲノム編集、in vivo CAR-T※など、ほかのModality(創薬における手段やアプローチ)と融合した新たな領域への展開が欧米で進みつつあり、市場は2030年に向け高成長が期待されている。同社も、第2世代mRNA医薬を次のターゲットと定め、技術基盤を有するパートナーと共同し、革新的な第2世代mRNA医薬をパイプラインに加えつつある。