2. 沿革 1989年にファイナンシャル・プランナーの教育・研修及びファイナンシャルプランニングに関するコンサルティングを目的として、東京都文京区に(株)東京ファイナンシャルプランナーズ(現 山田コンサルティンググループ)を設立した。1995年に本社を東京都新宿区へ移転し、1997年には経営・財務・資金調達コンサルティング事業を立ち上げるため、(株)ティー・エフ・ピーベンチャーキャピタル(山田ビジネスコンサルティング(株)に商号変更、2018年に吸収合併)を設立した。2010年に本社を東京都千代田区へ移転し、同商号を「山田コンサルティンググループ」に変更した。また、2016年にアジア地場の市場リサーチファームSPIRE Research and Consulting Pte Ltd.を子会社化し、海外でのコンサルティング事業を本格的に開始した。
a) 経営コンサルティング事業 経営コンサルティング事業では、企業の持続的成長を実現するために、経営戦略策定から業務プロセス改善まで経営課題解決を一貫してサポートする「持続的成長分野」、IT戦略立案・構想、実行計画、実行支援、実行後の業務定着化までのソリューションをワンストップで提供する「IT戦略&デジタル分野」、組織・人材に関する課題について専門的かつ総合的なソリューションを提供する「組織人事分野」、企業の持続的成長や中長期的な企業価値向上に向けたコーポレート・ガバナンスの取り組みを支援する「コーポレート・ガバナンス分野」のほか、事業再生に向けたスキームの構築から実行手続きまで総合的に支援する「事業再生分野」のコンサルティングサービスを提供している。
b) M&Aアドバイザリー事業、事業承継コンサルティング事業、不動産コンサルティング事業 M&Aアドバイザリー事業は、売上高の約7割がFA(ファイナンシャルアドバイザリー)業務、残り約3割が仲介業務である。顧客獲得チャネルは直接受注が7割弱を占め、残りは金融機関やプライベートエクイティファンド、弁護士・会計事務所からの紹介案件である。事業承継コンサルティング事業は、大半が金融機関からの紹介案件で豊富な実績を持つ。売上規模はコンサルティング事業の約1割と小さいものの、経営者トップとの強い信頼関係が構築される。このため、経営コンサルティングやM&Aアドバイザリーの受注につながるケースが多く、同社にとっては重要な事業である。不動産コンサルティング事業では、顧客が保有する不動産の調査・分析、有効活用の提案、売買・賃貸の仲介など多岐にわたるサービスを提供している。