*13:06JST クリレスHD Research Memo(6):2026年2月期も新規出店と既存店の伸びにより増収増益基調が続く見通し ■クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の業績見通し

1. 2026年2月期の業績見通し
2026年2月期の業績は、売上収益を前期比5.5%増の165,000百万円、営業利益を同12.9%増の9,600百万円、税引前利益を同14.9%増の8,800百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益を同3.7%増の5,800百万円と、増収増益基調が継続する見通しとしている。調整後EBITDAも同4.1%増の27,200百万円を見込んでいる。

週末や祝日を中心としたメリハリ消費や好調なインバウンド需要が続くなか、各カテゴリーの伸びが増収に寄与する。既存店売上高(連結)は前期比102.8%を想定し、新規出店はコアブランドを中心に37店舗(退店は13店舗)を予定している。

利益面でも、新規出店や新業態開発を含む業態変更や戦略的な改装・改修等といった既存店の強化をはじめ、今後の成長を支える人的資本(昇給ファンドの拡大、外国人財の活躍推進等)及びテクノロジーへの投資に積極的に取り組むものの、増収による収益の底上げやコストコントロールにより大幅な増益を実現し、営業利益率は5.8%(前期は5.4%)へ改善する見込みとしている。

2. 弊社の見方
物価高に伴う消費マインドの冷え込みや食材費高騰による収益への影響には十分に注意する必要があるものの、コアブランドを中心とする既存店が好調に推移していること、適正価格への転嫁及びコストコントロールの取り組みも奏功していることから、弊社は同社の業績予想の前提には合理性があると判断している。後述する新中期経営計画の初年度として、今後の成長に向けた戦略をいかに進めていくのか、その立ち上がりに注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 クリレスHD Research Memo(6):2026年2月期も新規出店と既存店の伸びにより増収増益基調が続く見通し