AIソリューション事業の売上高は、売上高は23.28億円(前年同期比70.7%増)、セグメント利益は0.92億円(前年同期比180.1%増)、EBITDAは1.44億円となった。AIインテグレーションに関しては、商流改善や単価上昇により全体の粗利率が改善し、粗利額が増加した。また、2024年9月に遊技業界へAI技術を利用したソリューションを提供することを目的に資本業務提携したゲームカード・ジョイコホールディングスより、DX/AI案件開発/保守業務を受注し、業務提携が進行中である。さらに、生成AI関連の開発需要増に伴い、AI導入をゼロからサポートする月額制のAI開発サービス「AIラボ」が、安定的に受注を拡大しており、これまでDXで出遅れていた建設・製造・飲食業界を中心に拡がっている。請負案件においても、当社AI技術へのニーズは高く、RAG開発、行動分析AIなど幅広く対応している。AIプロダクトに関しては、LINE WORKS上でアルコールチェックを完結できる「アルろく for LINE WORKS」は、大手販売パートナーとの販売提携が進行しており、アプリディレクトリ登録が完了したことで、一層の販売拡大に努めている。また、当社CSフォローによる解約率の低減、顔認証AI勤怠における大手企業の導入が続き、プロダクト売上は堅調、想定通りに推移した。エンジニアリングに関しては、全体の自動車生産台数は好調に推移しており、新車/新技術の開発意欲も旺盛であるため、トヨタグループとの取引は高稼働率を維持し、収益性は安定している。また、米国の関税強化の影響については、開発人材ニーズが強いため、本事業への影響は当面はないと想定している。業界として単価アップが続く状況であり、4月以降派遣人員単価は10%超の上昇を見込んでいる。共同で組成した自動車設計業務効率化のためのAIソフト開発のプロジェクトチームについては、研究を引き続き進めている。下期に臨時賞与0.32億円を支給予定で、下期は上期に対して利益が下落する見込みで、上記の単価アップとのバランスを取りつつ対応する予定である。グループ全体として顧客層の拡大や多様なキャリアの提示によるエンジニア採用力の強化等、事業上のシナジー効果による更なる成長が見込まれる。