(2) 将来の成長のタネである新領域の立ち上げ【ビジネスアナリティクス領域・広告領域】 ビジネスアナリティクス領域においては、上期に今後のスケール化に向けたサービス導入・運用プロセスの効率化に取り組んだ。スケール化にあたっては大手企業等との協業も重要なポイントとなるが、協業に向けた協議は順調に進んでいるようだ。また2024年11月にはアドバンテージ・パートナーズ株式会社から事業を譲受し、中小企業向けのコンサルティングサービスを開始する旨を発表した。あらゆる産業の中小企業向けに、間接費の最適化やバックオフィス業務の効率化で、生産性向上を支援する。広告領域では、2024年3月期より楽天グループ<4755>の購買データに基づくIDマーケティングソリューションと連携し、高精度なターゲティングと事後分析の提供を開始しており、売上面での業績寄与が進んでいる。海外領域については、2024年11月にベトナムのIT通信企業であるFPTコーポレーションの中核企業「FPT IS COMPANY LIMITED」及び「TECHUP COMMUNICATION JOINT STOCK COMPANY」と共同で、日本国内の消費財メーカー向けに、ベトナム市場におけるオンラインテストマーケティングサービスの提供を開始すると発表した。経済成長の続くベトナムと日本との商流拡大に貢献することが期待される。当面は同社の収益に大きな貢献は見込めないが、将来の成長に向けた「タネ」としての期待は大きい。また、2024年11月には東京海上スマートモビリティ株式会社と業務提携に向けた基本合意を締結し、「無駄の削減DX」の展開を発表するなど、協業企業との具体的な取り組みのリリースが相次いでいる。