2024年11月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比9.5%増の40,626百万円、営業利益が同11.2%増の4,518百万円だった。中期経営計画「Find the Value 2026」で掲げる各種戦略を着実に実行するなか、リノベマンション事業、インベストメント事業、アドバイザリー事業がそろって好調だった。特に、「オーナーチェンジ物件への回帰」、「都市部シェア拡大」などの戦略が奏功し、リノベマンション事業の売上高総利益率が上昇。全体の収益性を押し上げた。その他、一棟収益物件への投資を再開したインベストメント事業においてもしっかりと利益を計上したことも寄与した。
中期経営計画に関しては、「Find the Value 2026」のもとで事業戦略、財務戦略、IR戦略を推進することにより、企業価値の最大化を目指していく。事業戦略では、「オーナーチェンジ物件への回帰」、「都市部シェア拡大」、「リフォーム構造改革」、「販売事業期間短縮」、「ファンド化の推進」を重点施策として掲げており、収益性と効率性を向上させながら業績を拡大させていく構えだ。これらの戦略をさらに強力に推し進めるために同社は、2024年12月1日付で組織変更及び人事異動することを発表した。組織変革によって都市部でのシェア拡大を目指したエリア戦略の強化や、経営資源の再配分を通じた業務効率化をさらに促進していく。今回の組織改革によって、今後の同社の業績拡大スピードがさらに加速していくことが期待される状況である。