また、2008年秋に発生したリーマンショックの影響により、顧客企業からの受注が急減し業績が低迷するなかで、製造業以外に事業領域を拡大すべく、2009年に技術派遣事業を行っていた(株)トップエンジニアリングを子会社化した。2014年には海外進出を目的にHIRAYAMA (Thailand) Co.,Ltd.(以下、平山タイ)を設立したのに続き、2015年に平山タイが現地の人材サービス会社であるJOB SUPPLY HUMAN RESOURCES Co.,Ltd.(以下、JSHR)を子会社化した。さらに、国内のインソーシング・派遣事業の領域拡大を図るべく、2018年にFUN to FUN、平和鉄工所を、2019年に平山ケアサービスを相次いで子会社化した。なお、平山ケアサービスについては当初自動車整備事業と介護施設運営事業を行っていたが、2024年6月に自動車整備事業を売却し、現在は介護施設の運営及び介護サービス事業に絞って展開している。直近では2023年7月に、ブリヂストンのグループ会社で九州の4つの工場でタイヤ製造等の付帯作業を展開していた平山GLを子会社化した。
3. グループ会社 2024年6月期末における連結子会社は12社で、主力のインソーシング・派遣事業は(株)平山及びFUN to FUNのほか2023年7月にグループ化した平山GLの3社で展開している。また、技術者派遣事業を(株)トップエンジニアリング、海外事業を平山タイ、JSHR、HIRAYAMA MYANMAR Co.,Ltd.(以下、平山ミャンマー)で展開しており、その他事業としてコンサルティング事業を平山で、外国人雇用管理サポート事業等を(株)平山グローバルサポーター(以下、平山GS)やサンライズ協同組合で展開しているほか、平和鉄工所、平山ケアサービス、(株)平山LACCなどが含まれる。
2024年6月期の売上実績は、平山が22,011百万円、FUN to FUNが4,836百万円と2社合計で全体の約76%を占めている。2024年6月期末のグループ従業員数(限定正社員及び契約社員含む)は10,613名と海外事業の人員減により前期末から若干減少したものの、全体の約7割を占めるインソーシング・派遣事業の人員は増加基調が続いている。