*11:07JST フルサト・マルカHD Research Memo(7):株主還元はDOE3.5%目標(2027年~2029年達成目標) ■フルサト・マルカホールディングス<7128>の成長戦略

2. 株主還元策
株主還元については2024年4月15日付で株主還元方針の変更を発表した。従来は連結配当性向35%程度を基本として、最低年間15.00円の安定配当に努めるとしていたが、変更後は普通配当については中長期的な株主還元目標を「DOE(株主資本配当率)3.5%以上」として、継続的に増配を行うこと(累進配当)を基本方針とした。DOEについては2024年12月期より段階的に引き上げ、次期中期経営計画(2027年12月期~2029年12月期)でのDOE3.5%の達成を目指す。また普通配当に加え、特別配当や自己株式取得などを活用し、利益水準や財務状況に応じて機動的に株主還元の追加を実施するとした。

この基本方針に基づいて、2024年12月期の配当予想については、2024年4月15日付で14.50円上方修正(期末に偏重していた配当バランスの見直しも行い、第2四半期末20.00円上方修正、期末5.50円下方修正)、2024年4月23日付で期末22.00円上方修正(特別配当22.00円)、2024年7月26日付で10.00円上方修正(特別配当32.00円)して、2023年12月期比41.00円増配の107.00円(第2四半期末30.00円、期末77.00円=普通配当45.00円+特別配当32.00円)とした。なお自己株式取得・消却については、2023年9月29日付で自己株式389,600株を消却するとともに、2023年8月22日~2024年5月28日に自己株式として1,512,200株を取得(取得金額3,615百万円)した。

また2024年5月13日に株主優待制度の変更(優待内容見直し及び長期保有優遇)を発表した。従来は保有株式数2区分に応じてグルメギフトを贈呈していたが、変更後は保有株式数による区分を3区分に変更し、さらに継続保有期間に応じて金額の異なるQUOカードの贈呈へと変更した。基準日は毎年12月末時点、対象は1単元以上保有株主で、2024年12月31日対象より実施する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 フルサト・マルカHD Research Memo(7):株主還元はDOE3.5%目標(2027年~2029年達成目標)