(2) 基本戦略 a) 学びの個別最適化と教室力の強化 個別指導部門の収益回復施策として、学びの個別最適化と教室力の強化を推進し、学力向上と志望校への合格という顧客目標を実現することでブランド力を向上させ、生徒数の拡大につなげる。学びの個別最適化に向けては、「城南コベッツ」において、「デキタス」やAI教材「atama+(アタマプラス)」を用いて、受講生の学力にあわせて効率的な基礎学力向上に取り組んでいるほか、2022年3月期より導入した「スタディ・フリープラン」が好評で、「本当の“個別指導”」を追求したことにより学力向上や志望校への合格実績が増えるなどその成果も見え始めている。
b) 付加価値の高い幼少教育事業の新展開 幼少教育事業では、STEAM※を中心とした複数の乳幼児教育サービスを提供する複合型スクール「城南ブレインパーク」を「キッズブレインパーク」にリブランディングし、2025年3月期よりFC展開を開始している。「Kubotaのうけん」「アタマGYM」をベースに「りんご塾」や「こども英語クラブ」など合計13種類のプログラムを用意しており、FC加盟企業はそのなかから提供するプログラムを選択できる。曜日ごとに異なるプログラムを提供するなど多様なニーズを取り込めるため、単一のプログラムを提供するよりも収益化しやすいというメリットがあり、少子化の進行で顧客獲得競争が激化するなか、顧客獲得ツールとして「キッズブレインパーク」を導入する企業が今後拡大していくものと期待される。とりわけ、2023年4月に業務提携を発表した明光ネットワークジャパンは、「りんご塾」の導入からスタートしたが、今後複数プログラムを導入していく可能性も十分に考えられる。