1. 会社概要 CSSホールディングス<2304>は、東証スタンダード市場に上場する純粋持株会社である。CSSホールディングスの名称は、「Central Service System」の頭文字に由来する。傘下に連結子会社7社を有し、「スチュワード」「フードサービス」「空間プロデュース」の3つの事業領域を展開している。同社グループでは「質の高い“おもてなし”の創造」を理念とし、「最高の“おもてなし”」を実現するための「最適なサービス」を提供している。同社グループは、ホスピタリティ業界を中心に、顧客の個々のニーズに最適な“おもてなし”を提供する、バックサポートのプロフェッショナル集団である。各事業でHappy & Hospitalityを提供することで、グループ全体の成長を目指している。
同社グループでは、ミッションとして“Support the Hospitality”を、ビジョンとして“Create Together”を、そしてバリュー & スローガンとして“Go Beyond!”を掲げており、期待を超えるパフォーマンスを提供することを掛け声に、事業に取り組んでいる。従業員数545人、平均臨時雇用者5,223人(2023年9月期末時点)を有し、正社員がマネジメントや顧客折衝を担い、現場の作業はアルバイトやパートタイマーが行うことで、事業を全国的に展開する。2021年12月より、代表取締役社長に水野克裕(みずのかつひろ)氏が就任し、同社グループの発展に尽力している。
2. 沿革 同社は1984年12月、スチュワード業務の業務請負を目的とする(株)セントラルサービスシステムを設立し、その後フードサービス事業、空間プロデュース事業へと事業領域を拡大してきた。2008年4月には会社分割により純粋持株会社に移行し、(株)CSSホールディングスに商号を変更した。現在は傘下に(株)セントラルサービスシステム、(株)セントラルホテルサービス、(株)センダン、東洋メディアリンクス(株)、音響特機(株)、Mood Media Japan(株)、(株)CSSビジネスサポートの7社の連結子会社を擁しているが、そのうちCSSビジネスサポートはグループの人事や総務などの事業を担当している。
(3) 空間プロデュース事業 防犯カメラやAV機器等の販売・保守、BGM・映像・香りによる空間ブランディング企画、大型・プロ仕様音響機器の卸販売等を、幅広い顧客層に展開している。施工会社の営業活動に則って、設計や調達・施工に関り、納品をもって案件は完了する。案件によってはその後の管理・メンテナンス・コンテンツ制作など、継続性を伴うサービスもある。同事業はコロナ禍における設備投資の冷え込みによって業績が縮小したが、執行体制の刷新、大規模イベント及び展示会の活用再開などにより復調傾向にある。特に、監視カメラ関連や音響設備は更新需要により堅調である。同事業は、連結子会社の東洋メディアリンクス、音響特機、Mood Media Japanが行っている。2024年9月期第2四半期での同事業のシェアは、売上高で33.5%、営業利益で41.1%を占めている。ただ、同事業では3月決算の顧客が多いことから第2四半期に利益が集中する傾向にあり、通期の営業利益シェアは低下する見通しである。