*12:50JST サンマルクHD Research Memo(10):収益回復基調を評価、新たなブランド・ポートフォリオ構築の進捗に注目 ■成長戦略

2. アナリストの視点
サンマルクホールディングス<3395>の業績推移を見ると、コロナ禍による打撃を受けた2021年3月期及び2022年3月期をボトムとして、2023年3月期より回復基調となっている。これはコロナ禍の影響緩和という外部要因だけでなく、事業環境変化に対応した不採算店の整理が一巡したこと、メニューの高付加価値化やサービス品質の高度化の進展など、同社が継続的に取り組んでいる各種施策の成果が表れ始めたことによるものと弊社では評価している。そして2025年3月期以降は、物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まりなど不透明感が増すなかで、新中期経営計画で掲げた2029年3月期目標の達成に向けて、成長ドライバーの育成や第3のブランド確立が課題になると考えられる。したがって弊社では、同社の新たなブランド・ポートフォリオ構築の進捗状況に注目したいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 サンマルクHD Research Memo(10):収益回復基調を評価、新たなブランド・ポートフォリオ構築の進捗に注目