*12:42JST サンマルクHD Research Memo(2):レストラン業態やカフェ業態を中心に展開する大手外食チェーン ■会社概要

1. 会社概要
サンマルクホールディングス<3395>はレストラン業態やカフェ業態を中心に複数業態を全国展開する大手外食チェーンである。創業以来の経営理念に「We Create the Prime Time for you」(私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します。)を掲げ、人々のより豊かな心と生活の形成に「食」を通じて貢献することを目指している。チェーン展開についてもそれぞれの業態で独自の強みを有して展開しており、例えば「ベーカリーレストラン・サンマルク」は焼き立てパン食べ放題などの付加価値を提供し、「生麺専門鎌倉パスタ」は大手チェーンの中で唯一もちもちとした食感の生スパゲティを専門としている。「サンマルクカフェ」は焼き立てパンとともに一杯立てコーヒーを提供するなど通常のセルフカフェと異なるポジションを意識した展開をしている。

2024年3月期末時点の総資産は49,016百万円、純資産は30,149百万円、自己資本比率は61.5%、発行済株式数は22,777,370株(自己株式2,346,200株を含む)である。本社は岡山県岡山市で、グループは同社(持株会社)、連結子会社4社((株)サンマルクカフェ、(株)鎌倉パスタ、(株)サンマルクグリル、(株)倉式珈琲)、非連結子会社3社((株)サンマルクイノベーションズ、(株)La Madrague、SAINTMARC SOUTH EAST ASIA PTE.LTD.)で構成される。なお、倉式珈琲については2024年4月に吸収合併し、サンマルクイノベーションズについては2024年6月に解散した。

2. 沿革
1989年3月にレストラン経営を目的として岡山県岡山市に(株)大元サンマルクを設立し、1990年7月に商号を(株)サンマルクに変更した。1995年12月にサンマルクが日本証券業協会に株式を店頭登録し、その後2002年4月にサンマルクが東京証券取引所(以下、東証)市場第二部に株式上場、2003年3月にサンマルクが東証一部に株式上場した。そして2006年1月に同社が株式交換によってサンマルクを完全子会社化し、東証一部に株式上場(サンマルクは2005年12月に上場廃止)した。2006年3月には、サンマルクを分割会社とする吸収分割並びに新設分割を実施して、完全持株会社体制に移行(サンマルクは商号をサンマルクカフェに変更)した。2022年4月には東証の市場区分見直しに伴いプライム市場へ移行した。

事業展開では1989年4月に洋食レストラン「ベーカリーレストラン・サンマルク」1号店を、1999年3月にコーヒーショップ「サンマルクカフェ」1号店を、1999年11月に高級回転ずし「すし処函館市場」1号店を、2002年10月に洋食レストラン「ベーカリーレストラン・バケット」1号店を、2004年10月にスパゲティ専門店「生麺専門鎌倉パスタ」1号店を、2006年9月に炒飯専門店「広東炒飯店」1号店を、2007年12月にドリア専門店「神戸元町ドリア」1号店を、2008年8月にフルサービス喫茶店「倉式珈琲店」1号店を、それぞれ開店した。2022年12月に関西で喫茶店「マドラグ」を展開するLa Madragueを子会社化した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 サンマルクHD Research Memo(2):レストラン業態やカフェ業態を中心に展開する大手外食チェーン