また、CentOS7サポート終了後の後継となるLinux OSとしてAlmaLinux OSが有力視されている。同社は2023年5月に、AlmaLinux OSを運営する非営利財団The AlmaLinux OS Foundationに日本企業として初めてプラチナスポンサーとして参画し、コミュニティメンバーと協働してAlmaLinux OSの共同開発を行うと発表した。同社はCentOSの延長サポートへの対応とともに、AlmaLinux OSへの移行支援と有償サポートにより事業拡大を推進する方針だ。
2023年9月には東京システムハウス(株)と協業し、レガシー化した基幹システムを対象に、MIRACLE Linux上で動作するオープン環境へ移行するメインフレーム移行支援サービスMMS for MIRACLE Linuxの提供を開始した。両社のノウハウを組み合わせることで、COBOL資産の移行を安全・低コスト・短期間で実現する。
なお2023年1月には、証明書の高速・大量発行が可能な同社の新認証局基盤において、米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology 以下、NIST)が選定した耐量子計算機暗号(Post Quantum Cryptography 以下、PQC)への対応に関わる概念実証を完了した。NISTは量子コンピュータでも容易に解読できない新しい暗号技術(PQC)の標準化を進めており、同社は既存暗号からPQCへの移行を進める企業や組織の移行検証を支援する。