24年7月期業績は、売上高は前期比2.9%増の2,450百万円、営業利益は同1.0%増の246百万円を計画している。今期業績は、ほぼ横ばい見通しも、中長期的には工業炉の省エネニーズなどで持続的な成長が期待される。工業炉は大量のエネルギーを消費するため、同時に多くの CO2 を排出する。日本の産業部門のエネルギー消費量のうち、工業炉が占める割合は約 40%と言われており、地球温暖化の大きな一因となっている。同社の顧客の中心である大手メーカーは、カーボンニュートラル実現に向け CO2 排出削減目標を掲げており、よりエネルギー効率の高い設備の導入を求めており、これらが同社成長のけん引役になると思われる。なお、28年7月期を最終年度とする中期経営計画は、売上高で3,250百万円、営業利益で430百万円となる。配当性向は30%以上が目標であり、現状の配当利回りは2.3%。