医療システム事業の売上収益は同8.0%増の100.92億円、営業利益は同21.8%減の15.59億円となった。当年度の業績は、連結子会社PSP(本社:東京都港区)の医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積の契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注できている。また、一般の患者をターゲットとしたPHR(Personal Health Record)サービスの開発や、医療機関、AIベンチャー・外部企業との連携による共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果を上げている。前々年度末に前年度夏期賞与の引当不足を費用計上した結果として、前年度の営業利益が引き上げられたことの反動減や、PSPにおいて、2023年4月より人事制度を統一したことにより有給休暇やリフレッシュ休暇の費用計上を行ったことでIFRS調整が発生したこと、および医用画像管理システム(PACS)のクラウドシフトによる短期的な売上収益の減少により、営業利益は前期比で減少したが、受注高、売上収益、営業利益すべてにおいて計画値を上回った。