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グループ事業戦略として、キャリアプラットフォーム事業は、成長性と収益性の観点から魅力的な事業フェーズにある。
一方で中長期的な成長のため、事業ポートフォリオの多様化に取り組んでいる。また新規事業領域ではmondの開発を進める。加えて外部成長機会の創出にも積極的に取り組む。
キャリアプラットフォーム事業の成長余地について、特に採用支援サービス市場において、同社の2024年1月末時点での累積取引社数893社、累積会員数53万人に対して、潜在的顧客数(会員が最終的に入社した企業の総数)は5万社、採用企業数(他社媒体を含む求人掲載等を実施している企業数)は360万社、潜在会員数は1,107万人、労働力人口は6,905万人と企業数・会員数ともに大幅な事業拡大余地があると見ている。
新卒サービスでは、顧客社数の増加に加え、顧客単価の成長が著しく、22年1期に13%だった単価1,000万円以上の企業の割合は、直近24年1期では24%へと倍増している。
中途サービスでは、Liigaプラットフォーム上で転職したユーザーの採用決定年収が、19年1期から直近24年1期の786万円へと6年連続で上昇している。
今回より新たに、サービス別の営業利益が資料上で開示されているが、24年1期の新卒サービスの営業利益率は58.85%、中途サービスの営業利益率は43.46%、(新規事業領域を含む)全社費用配賦前のキャリアプラットフォーム事業の営業利益率は56.29%と、高収益のビジネスモデルを維持しながら成長を継続していることを示している。
重点施策として、戦略的なマーケティング・営業活動により、顧客層・顧客数の拡大と単価向上を目指す。
25年1期(連結:2024年2月-25年1月)の事業計画は、売上高23.9億円、営業利益4.5億円、営業利益率は18.8%、経常利益は4.46億円、当期純利益は3.03億円を目標とする。mondなど新規事業領域を含む成長投資を積極的に実施する期となるが、営業利益目標の達成を重視し、期中の費用コントロールを継続する。
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