(3) 各事業の戦略 a) プロモーション事業 プロモーション事業では、同社の強みである「IP×デジタル×リアル」を軸としたソリューション力を基に仕組み化を進めている。デジタルデータを活用したフルファネル型マーケティングを実施し、重点顧客との長期パートナー化を推進する。また、コンビニエンスストアや外食など広範なリテール網を最大限活用し、新規顧客の開拓や既存顧客との取引深耕を図る戦略だ。
b) BPO事業 BPO事業については、企業の働き方改革推進や人材不足を背景に様々な領域で需要が拡大しており、マーケティング部門においてもコスト低減を目的に付加価値の低い業務を外注化するニーズが増えている。同社がこれまで蓄積した調達力・品質管理能力・ソリューション力などの強みを生かしてこうした需要を取り込み、顧客のバリューチェーンの一翼を担い、安定収益基盤を構築する戦略だ。
c) 物販事業 IPコンテンツを活用した物販事業に関しては、グループのレッグスで豊富な実績があり、オペレーションノウハウを共有し育成する。物販としては前期に実施した手帳といったリアルの商品のほか、NFT等のデジタル商品も含まれる。ただ、NFT商品に関しては一時期のブームが沈静化しており、直近では顧客の関心度も様々ではあるが引き続き商機を探っている状況である。