2017年には、ドラッグストア専用コンタクトレンズ「1 day EyeWell」を発売し、以降ドラッグストアで取扱店舗数は伸びたが、販売は低位で推移していた。2022年2月には、市場での拡販を目的に、ドラッグストア向けにコンタクトケア商品の強い販売チャネルを持つ卸売りの(株)大木(本社:東京都文京区、大木ヘルスケアホールディングス(株)の子会社)と、同社が同年3月発売した「2week Eye Well」の独占販売契約を締結した。その結果、2022年12月期は「Eye Well」シリーズの取扱店舗数が急増し、売上高も前期比38.9%増となった。
2019年2月には、酸素透過率に優れるシリコーンハイドロゲル素材を使用したクリアレンズ「シンシア 1DAY S」を発売した。柔軟性のある滑らかなレンズで、酸素透過率も高く、潤いのあるつけ心地が特色のレンズであり、従来同社の販売が低位にあった、消費者が眼科医の処方箋を持ち込む眼鏡店やコンタクトレンズ専門量販店などの処方施設市場の拡販を狙い投入した。その戦略が奏功し、実際に眼科医、ユーザーから高い評価を受け、現在「シンシア S」シリーズは自社ブランドの6割を占める主力商品に成長している。2021年5月には、サークルレングにおいても同素材を使用した「シンシア 1 Day S Cleche(クレシェ)」を発売した。また、2022年2月には、ECサイト向けに同素材を使用した「pranair(プラネア)」ブランドを発売し、拡販中である。