b) EC物流 国内BtoCのEC物販市場は2022年の13.9兆円※から2030年には20兆円(年率4.6%成長)になると予想されており、同市場を積極的に取り込むことで、2030年12月期にグループのEC物流関連売上高を2022年12月期から1,000億円上乗せする目標(「EC1000」プロジェクト)を掲げている。2023年12月期の売上高は物価上昇による消費マインド低下の影響もあって前期比3%増の672億円と足踏みしたが、2024年12月期は同7%増の721億円と成長加速を見込んでおり、物流事業に占める比率も前期の16.4%から17.0%に上昇する見込みとなっている。
c) 国際物流 国際物流の取り組みに関しては、2023年春よりSBS東芝ロジスティクスとSBSリコーロジスティクス、SBS古河物流の3社でフォワーディング業務におけるコンテナなどの共同購買を開始し、スケールメリットを生かしたコスト削減に取り組んだ。また、2023年内を目途にSBS古河物流の海外拠点をSBSリコーロジスティクスの拠点に統合し、海外事業についてはSBS東芝ロジスティクスとSBSリコーロジスティクスの2系統に集約化する計画であったが、進捗がやや遅れており拠点統合については2024年内となりそうだ。そのほか、国内企業を中心に海外物流案件の受託活動を推進し、拠点単位の協働営業によるクロスセルにも取り組んだ。