*16:01JST インタートレ Research Memo(1):Web3時代の新たな金融プラットフォームの構築を推進 ■要約

インタートレード<3747>は、証券会社向け株式取引システムや外国為替取引(FX)システムなどのサービスを提供する金融ソリューション事業を中核とする企業である。売上高の8割を占める「金融ソリューション事業」のほか、ITサポート及びグループ経営管理ソリューションシステムの開発及び販売を中心とする「ビジネスソリューション事業」、機能性食材であるハナビラタケの健康食品や化粧品等の開発及び販売を行う「ヘルスケア事業」の3つの事業を展開する。金融ソリューション事業が提供する証券会社向け売買システム等については、中小の地場証券においてほぼ独占状態となっている。

1. 2023年9月期の業績概要
2023年9月期の連結業績は、売上高2,011百万円(前期比2.2%減)、営業利益199百万円(同17.2%減)、経常利益1百万円(同97.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益36百万円(同78.9%減)であった。8割を占める金融ソリューション事業のほかビジネスソリューション事業が減収となった。また最終損益については、持分法適用関連会社である(株)デジタルアセットマーケッツにおける持分変動利益の計上額が2022年9月期より減少したことが影響した。

2. 2024年9月期の業績見通し
2024年9月期の業績は、売上高2,200百万円(前期比9.4%増)、営業利益150百万円(同24.8%減)、経常利益12百万円(同583.9%増)を計画している。見込まれる増収の要因はヘルスケア事業によるもので、金融ソリューション事業は横ばい、ビジネスソリューション事業は微増を見込んでいる。ヘルスケア事業では、「ITはなびらたけ」を2024年9月期中に機能性表示食品とする計画である。機能性表示を行うことで、消費者に対してより高い訴求を行うことができ、業績への寄与が期待できると弊社では考えている。

3. 今後の経営計画
同社は、ブロックチェーン上で発行されるステーブルコイン※取引に参入したデジタルアセットマーケッツの成長性に期待して、投資を継続する意向である。ヘルスケア事業では、機能性キノコの「ITはなびらたけ」を用いたサプリメントを機能性表示食品とし、販売を本格的に展開する計画である。

※担保をつけることなどで価格がほとんど変動しないように設計されている暗号資産(仮想通貨)。価格が安定しており決済にも使いやすい。


■Key Points
・デジタルアセットマーケッツにおいてWeb3※時代の新たな金融プラットフォームを構築
・証券会社向けデジタル証券売買システム等の研究開発に注力
・「ITはなびらたけ」サプリメントの機能性表示食品化に向けて準備を進行中

※Web3:ブロックチェーン技術を基盤とした分散型インターネットのことで、次世代インターネットとも呼ばれる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 インタートレ Research Memo(1):Web3時代の新たな金融プラットフォームの構築を推進