*14:35JST ミロク情報 Research Memo(5):システム導入契約売上高は伸長、サービス収入は高成長続く(2) ■ミロク情報サービス<9928>の業績動向

(3) その他
その他(主に子会社の事業)の売上高は前年同期比0.6%減の1,689百万円となった。2022年11月に広告代理店事業等を行う(株)アド・トップの全株式を売却し、子会社から外れたことが減収要因となった。主な子会社の動向について見ると、トライベックについては、大手企業向けのデジタルマーケティング支援サービスが堅調に推移し増収となったが、2022年7月にリリースした中小企業向け統合型DXプラットフォーム「Hirameki 7」への先行投資(開発費、広告宣伝費等)を行っており、将来の大きな事業拡大を目指している。

「Hirameki 7」は、マーケティング(Webサイト・Webフォーム制作、電子メール配信、名刺管理等)やオペレーション(ファイル管理等)、ファイナンス(オンライン資金調達支援、助成金補助金診断ナビ等)、コミュニケーション(コミュニティ等)などの機能のほか、ビジネス(経営分析、キャッシュ・フローシミュレーション等)やコーポレート(社内報等)、CX(カスタマーエクスペリエンス、準備中)等、事業を拡大していくうえで必要となる7つの機能をワンストップで提供するクラウド型のプラットフォームサービスである。リリース以降、テレビCMやタクシー広告など各種プロモーションを積極展開し、導入社数は2023年7月末時点で累計1万社、同年11月末時点で累計1.9万社を突破するなど順調に拡大している。ただ、現在はWebフォーム制作やストレージサービスなど無料プランの利用が大多数を占めている。今後、CX機能など機能を段階的に拡充していくことで有料プラン(月額6千円、他オプション料等)への移行を進めていく戦略となっている。

HR系のコンサルティングサービスを展開するトランストラクチャは、コンサルタント人員の増強による業績拡大を目指しており、引き続き人材の採用・育成に注力している。M&A支援サービスのMJS M&Aパートナーズについては、利益ベースでは収支均衡水準にあり、売上規模をもう一段と拡大していくためプロフェッショナル人材の採用・育成が課題となっている。2022年8月に子会社化した営業支援システム等の開発・販売を展開するBizMagicについては、設立して間もないため業績への影響は軽微であった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ミロク情報 Research Memo(5):システム導入契約売上高は伸長、サービス収入は高成長続く(2)