*12:25JST 三洋化成 Research Memo(5):大手総合化学メーカーとの競合リスクは小さい ■事業概要

3. リスク要因・収益特性
一般的なリスク要因としては、景気要因による需要変動、為替レート・原料価格の変動、カントリーリスク、製品開発・技術革新への対応遅れなどが挙げられる。

三洋化成工業<4471>は、生活・健康産業をはじめとする幅広い産業向けに製品を提供する全天候型の収益構造のため、景気要因による需要変動の影響は比較的小さく、業績はおむむね安定して推移している。また、独自技術をベースに機能化学品市場で高シェアを誇っていることを強みとしているため、大手総合化学メーカーとの競合リスクも小さい。

原料価格については、原料の約9割がナフサ由来のため原油価格の影響を受ける。ただし、多少のタイムラグがあるものの、原料価格に連動する形で製品価格を改定するため、期ズレなどを除けば大きな利益変動要因とはならない。原料の集中購買や生産プロセス見直しなどによるコストダウンも推進している。なお、タイムラグによって、原料価格上昇時にはややマイナス要因、原料価格下落時にはややプラス要因となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 三洋化成 Research Memo(5):大手総合化学メーカーとの競合リスクは小さい