a) 積極的なM&A・出店による規模の拡大 店舗数については自力出店で年間10~20店舗を行い、M&Aにより年間30~70店舗を獲得していくことで、1,000店舗を当面の目標としている。出店ターゲットとするエリアは、3大都市圏を中心に人口の多いエリアとなり、ドミナント出店による効率的な店舗数拡大と高収益が期待できる店舗の開発を進めていく。M&Aについても同様で、主要都市部において地域連携を取りやすいところを対象に進める方針だ。
b) 収益とコスト両面から改善 収益性の向上施策としては、既存店における処方箋応需枚数の増加や技術料の向上、生産性の徹底的な見直し、コストのゼロベースからの見直しに取り組む。処方箋応需枚数の増加に向けた取り組みとしては、地域のかかりつけ薬局としての機能だけでなく、市販薬や介護、食事・栄養摂取など健康に関する様々な相談を受けられる「健康サポート薬局」の取り組みを強化している。また、LINEの公式アカウントを活用して顧客の利便性向上につながるサービスの提供を開始し、顧客の囲い込みを進めている。具体的には、2022年4月から処方箋予約受付サービスを開始し、即日配送機能やオンライン服薬指導、お薬手帳自動連携機能などサービスを順次拡大、直近では2023年6月より処方箋の受付から決済までをスマートフォンで完結できるモバイルオーダーシステムを開発、都内の7店舗で試験運用を開始した。LINE公式アカウントの登録ユーザー数も2023年10月末時点で22万人超と半年前から1.5倍に増加するなど順調に拡大中だ。