*17:29JST Mimaki Research Memo(9):通期見通しは売上を下方修正も利益を上方修正 ■業績動向

3. 2024年3月期の業績見通し
ミマキエンジニアリング<6638>は2024年3月期の業績について、売上高76,800百万円(前期比8.8%増)、営業利益4,840百万円(同14.1%増)、経常利益4,280百万円(同12.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,160百万円(同12.6%増)と見込んでいる。なお、期初予想と比較して、売上高で1,200百万円の下方修正、営業利益で440百万円、経常利益で420百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で310百万円の上方修正となった。業績予想の前提となる第3四半期以降の為替レートは、1米ドル=140.00円、1ユーロ:145.00円とした。

下期は、インフレや高金利の継続に加え地政学的なリスクが増大していることから、世界的な景気減速への懸念が高まり、厳しい経営環境が続くものと想定している。そのような環境下、売上面で、世界的な景気減速に伴う需要の減少は見込まれるものの、TA市場向け新製品の好調が継続することに加え、SG、TA市場向け新製品の投入効果、「ミニ展」戦略の推進など営業活動の強化などにより、期初予想に対する第2四半期までの推進の遅れを若干でもカバーする方針である。利益面では、前期に調達した高コスト部材の影響が残る一方、輸送コストの減少や価格改定の効果などが期待されるため売上総利益率は前期並み、販管費は営業活動の活発化などにより増加を見込んだ。併せて為替の前提レートを円安方向に見直したが、不透明な要素が多いことを踏まえ、下期は期初予想並み、通期では第2四半期までの進捗を加味した予想となった。

セグメント別の予想も、期初予想に対して第2四半期までの業績を織り込んだ格好である。ただし、市場別の通期予想は、全般的な景気の悪さを考慮してSG市場向けは引き下げ、IP市場向けは期初予想並み、TA市場向けは新製品効果が想定以上だったため引き上げた。FA事業はFAラインを構築するノウハウのある企業をM&Aしたが、既存ビジネスが低調なため若干引き下げた。エリア別の通期予想については、好調の日本を引き上げ、第2四半期に回復傾向となった米国は期初予想並み、景況感の悪い欧州とアジア・オセアニアを引き下げた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 Mimaki Research Memo(9):通期見通しは売上を下方修正も利益を上方修正