3. 2024年3月期通期は減益予想据え置きだが上振れの可能性 2024年3月期通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、売上高が前期比4.3%増の60,000百万円、営業利益が同4.7%減の1,200百万円、経常利益が同51.8%減の900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.8%減の2,000百万円としている。需要は緩やかに回復基調であるが、一部部品の調達難による主力製品の供給制約を見込んでいるほか、原材料・エネルギーコストなどの不透明感も考慮して、増収ながら減益予想としている。なお営業外収益では為替差益(前期は413百万円計上)を見込まず、特別利益では子会社KATO WORKS (THAILAND)(解散及び清算手続中)における固定資産売却益を計上(第2四半期に1,255百万円計上済み)する。上期の進捗率は売上高が49.3%、営業利益が66.7%、経常利益が178.2%、親会社株主に帰属する当期純利益が126.1%と高水準である。加えて、収益性重視戦略を推進して建設需要が旺盛な欧米・東南アジアでの拡販、利益率の高いアフター部品の拡販、さらなる原価低減などに注力する方針であること、為替が想定より円安水準で推移していることなどを勘案すれば、会社予想は上振れの可能性が高いと弊社では考えている。