2) 海外展開(エリアの拡大) ドイツ、UAEを足掛かりとした既存サービスの海外展開による規模拡大にも取り組んでいく。既に2022年9月にドイツ(ベルリン)、2022年12月にUAE(ドバイ)に支店を開設し、「CASTER BIZ アシスタント」をヨーロッパ各国向けに開始しているが、従業員はドイツ、ドバイに限らず、複数国から登用しており、まさにクロスボーダーでリモートアシスタントを提供する格好となっている。特にドイツにおいては、中小企業の多さや人手不足問題は日本に近い状況にあることから、日本での成功モデルを横展開することへの勝算が見込まれ、既に黒字化の目途も立ってきたようだ。また、1)で掲げたエンジニアリング領域への進出にあたっては、ドバイ近郊国・中東や東欧などのリソースを日本企業に結び付けるサービスも想定しているようだ。
3) M&Aの活用 セグメントの拡大にあたっては、積極的にM&Aも視野に入れていく方針である。これまでも、(株)働き方ファームの子会社化により「CASTER BIZ 採用」を開始(2018年2月)したほか、(株)wibのコンサルティング事業の譲受により「bizhike」(現在のCASTER BIZセールスマーケ)を開始(2020年8月)した実績があるが、今後もリモートワークへの順応性が高く、セグメント拡大に資する企業を探っていく考えだ。