a) 標準校舎の着実な成長 標準校舎については年間1校程度の新規開校ペースに留め、既存校の移転・リニューアルによる学習環境の改善・向上や、講師・事務スタッフの育成強化による授業サービスの品質向上及びICTを活用した付加サービスの提供により顧客満足度の向上を図り、1校舎当たりの塾生数増加につなげていく。
b) 大学受験部の新領域開拓 大学受験部では、「東進衛星予備校ネットワーク・東進中学NET」に新たに加盟したことを2023年11月に発表し、同サービスを2025年3月期より開始する。大学受験・進学に向けて様々な生徒のニーズに応じた授業サービスを提供することが可能で、今まで取りこぼしていた卒塾生の一部を同サービスの開始によって獲得できるものと見ている。今までは東大や早慶大など難関大学志望の学生をターゲットにしていたため、大学受験部の塾生数は2千人弱、売上高で9億円弱に留まっていたが、同サービスの開始によって2027年3月期に塾生数約4千人、売上高で約18億円と2倍に拡大することを目指している。
c) 個別指導部門の展開加速 個別指導部門では2023年10月末時点でFC校も含めて67校を展開しているが、2027年3月期に100校体制まで拡大し、首都圏における難関校受験対策の個別指導としてNo.1の地位確立を目指す。FCオーナーの投資意欲も旺盛で年間8~9校のペースで校舎を開設すれば目標を達成することになる。校舎も標準校舎の近隣に開設できれば、集団塾と併用する塾生の率も上昇する傾向にあるため※、今後はロケーションも考慮に入れながらシナジーを高めていく戦略だ。売上高は2023年3月期の約25億円から2027年3月期は約35億円と1.4倍増を目指す。