*15:25JST パパネッツ Research Memo(5):「管理会社サポート事業」における全サービスの売上高が前年同期を上回る(2) ■業績動向

(5) 売上高成長率と営業利益率
パパネッツ<9388>は、経営目標の達成状況を達成する具体的な指標として、売上高成長率、営業利益率の確保を重視している。2022年2月期の売上高成長率は120.1%を目指したものの、コロナ禍の影響により102.5%の実績に留まった。営業利益率の目標値は6.3%であったが、実績値は目標値より0.4ポイント上昇して6.7%となった。2023年2月期の売上高成長率は110.3%とする目標に対し、実績は110.4%となった。営業利益率の目標値も7.0%とする目標値に対し7.3%と目標を達成した。2024年2月期の売上高成長率の目標値は前期比1.3ポイント下降の109.1%で、営業利益率は、前期比0.4ポイント上昇の7.7%を目標としている。今後は利益面での収益性が向上し、安定した経営基盤の形成に向けて引き続き展開するものと見られる。

2. 財務状況
2024年2月期第2四半期の財務状況は次のとおりである。流動資産は前期末比19百万円減少の1,576百万円となった。要因としては、現金及び預金が20百万円減少し、売掛金の減少が25百万円、前渡金が16百万円増加したことなどによる。固定資産は同80百万円増加の576百万円で、資産合計は同60百万円増加の2,152百万円となった。

流動負債は、同9百万円減少の595百万円で、固定負債は、同39百万円減少の496百万円となった。要因としては、流動負債においては、未払法人税等の増加24百万円、賞与引当金の増加13百万円、買掛金の減少17百万円、役員賞与引当金の減少14百万円等がある。固定負債においては、長期借入金が63百万円減少したことによる。純資産は同110百万円増加の1,060百万円となった。

(1) キャッシュ・フロー
2024年2月期第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは160百万円の獲得(前年同期は241百万円の獲得)、投資活動によるキャッシュ・フローは95百万円の支出(前年同期は16百万円の支出)、財務活動によるキャッシュ・フローは、87百万円の支出(前年同期は84百万円の獲得)であった。現金及び現金同等物の中間期末残高は、前期末比20百万円減少の964百万円となった。

(2) 利益剰余金及び純資産
同社の2024年2月期第2四半期末の利益剰余金は前期末比110百万円増加の896百万円、純資産は同110百万円増加の1,060百万円となった。利益剰余金及び純資産は2018年2月期以来、年々右肩上がりで増加しており、2024年2月期も期中ながら既に前期末より利益剰余金、純資産ともに増加しており、着実に安定した経営基盤を強化している。

(3) 経営指標
同社の2024年2月期第2四半期の経営指標については、自己資本比率は前期比3.9ポイント上昇し49.3%となった。自己資本は着実に増加、安定して基盤を強化しており、2024年2月期の自己資本当期純利益率(ROE)も順調に推移すると見られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 パパネッツ Research Memo(5):「管理会社サポート事業」における全サービスの売上高が前年同期を上回る(2)