*14:16JST ナガイレーベ Research Memo(6):2023年8月期は期初予想(前期比9.1%の営業減益)を据え置き ■今後の見通し

● 2023年8月期の連結業績見通し
ナガイレーベン<7447>の2023年8月期の連結業績については、売上高が前期比2.6%増の18,200百万円、営業利益が同9.1%減の4,574百万円、経常利益が同9.8%減の4,638百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.2%減の3,164百万円と予想されており、期初予想を据え置いている。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に特別利益を計上した反動により減益幅が大きくなっている。

売上高については、第3四半期までの結果は必ずしも楽観できるものではないが、期ずれした案件を第4四半期に着実に獲得することで通期では増収を目指している。損益面では、売上総利益率は計画を上回って推移しているが、売上高の見込みが不透明であることから営業利益は期初予想どおり減益を見込んでいる。第4四半期に計画どおり期ずれ案件を取り込めるかがポイントとなろう。

(1) アイテム別、市場別売上高予想
アイテム別、市場別売上高についても、現時点では期初の予想を変えていない。コア市場は前期比1.4%増の13,200百万円を見込んでおり、アイテム別ではヘルスケアウェアが同1.6%増の9,850百万円、ドクターウェアが同1.7%増の2,700百万円、その他が6.4%減の620百万円、感染対策商品が同477.3%増の30百万円を計画している。周辺市場は同5.9%増の4,750百万円を見込んでおり、患者ウェアで同7.9%増の3,100百万円、手術ウェアで同2.2%増の1,650百万円を計画している。なお、海外市場は同5.5%増の250百万円を見込んでいる。

(2) 商品別売上高予想
ハイエンド商品では、エレガンスライン商品の強化に注力することで前期比2.4%増の1,300百万円を計画している。高付加価値商品では、新コンセプトブランド「EARTH SONG」の市場浸透により高付加価値の向上を追求することで、同4.2%増の10,700百万円を見込んでいる。付加価値商品では、他社物件の獲得及び量販品からの引き上げ移行を推進することで、同0.9%増の5,500百万円を計画している。なお、厚生労働省向けの予定はない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

<YI>
情報提供元: FISCO
記事名:「 ナガイレーベ Research Memo(6):2023年8月期は期初予想(前期比9.1%の営業減益)を据え置き