*16:44JST かっこ Research Memo(4):2023年12月期第1四半期の売上高は7%増、進捗率は28.2%で着地 ■業績動向

1. 2023年12月期第1四半期の業績概要
かっこ<4166>の2023年12月期第1四半期(1-3月)業績は、売上高263百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益29百万円(同38.4%減)、経常利益29百万円(同40.0%減)、四半期純利益19百万円(同41.7%減)だった。中核サービスの不正検知サービスの売上高は222百万円(同7.8%)となった。「O-PLUX」による、上限額なしでクレジットカードの不正利用被害を補償する「O-PLUX Premium Plus(出荷判断代行サービス)」及び月額4,000円から利用可能な不正注文検知サービス「不正チェッカー」の販売拡大を進めたほか、ECパッケージ・ショッピングカートとのシステム連携、さらにカード会社とのパートナー契約締結等アライアンスの推進に努めたことから、新規顧客の増加及び既存顧客の深耕拡大により、通期計画に対する売上高の進捗率は28.2%で着地した。一方、利益面については、引き続きO-PLUXアーキテクチャ刷新による減価償却費のほか、主にセールスマーケティング・カスタマーサクセスに対する増員による体制整備、東南アジア事業展開のための事業調査・テストマーケティングなど、将来の収益獲得に向けた投資を積極的に進めたことにより、各段階利益は減益での着地だった。

2. 財務状況と経営指標
2023年12月期第1四半期末の貸借対照表を見てみると、流動資産は1,046百万円であり、前事業年度末に比べ48百万円減少した。これは主に現金及び預金が52百万円減少したことによるものである。固定資産は投資その他の資産が増加したことにより、440百万円と前年度末から0.6百万円増加した。これにより、総資産は1,486百万円となり、前事業年度末に比べ47百万円減少した。

流動負債は93百万円であり、前事業年度末に比べ67百万円減少した。主に買掛金が9百万円減少したほか、未払法人税等が13百万円減少したことによるものである。なお、固定負債はない。これにより、負債合計は93百万円となり、前事業年度末に比べ67百万円減少している。

純資産合計は1,393百万円となり、前事業年度末に比べ20百万円の増加だった。主に四半期純利益の計上により利益剰余金が19百万円増加したことによるものである。自己資本比率は93.7%(前事業年度末は89.5%)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 かっこ Research Memo(4):2023年12月期第1四半期の売上高は7%増、進捗率は28.2%で着地