(1) データプロダクト a) UNIVERSE 同サービスが引き続き全体の業績を牽引していくことが想定される。営業体制の強化と業種別プロダクトの性能強化によって、引き続き新規顧客の獲得に注力していく。特に、業種別プロダクトに関しては人材向けプロダクトが好調だったことを受け、同プロダクトの性能強化を実施する方針である。具体的には、顧客企業の採用プロセスごとに母集団形成に資する新機能を追加し、顧客に対する訴求力を高めていく。同社はこれまでも多くの外部データと連携をしてきた。データをマネタイズする同社の高い能力がデータ保有企業にとって魅力となっており、外部データを取り込んだ既存プロダクトの性能強化は、今後も順調に進むことが予想される。
b) デジタルサイネージ コロナ禍から経済・社会活動が再開し、人流が回復しているなかで、期末にかけても良好な外部環境が見込まれる。そうしたなかにあって、リテール領域での新規顧客の獲得に注力し、業績予想の達成を目指す。日本においてはデジタル広告の伸び代が依然として大きいことも、同事業にとって追い風となることが想定される。
(2) コンサルティング a) メディア向けコンサルティング 顧客への提案内容を精査し、利益率の高い商品を提案することにより、利益率を高めていく。同サービスは、積み上げ型のビジネスモデルであり、安定した収益源となっている。新規メディアとの契約を増やし、業績予想の達成を目指す。
b) 海外コンサルティング 2023年9月期第2四半期においては、中国・ベトナムの両拠点を売却した影響を受けたものの、従来のコンサルティングサービスをしっかりとテコ入れしてきた。期末に向けては、軸となるコンサルティングサービスを伸ばしながら、新規サービスであるインバウンド関連にも注力し、しっかりと業績を拡大する。