(a) シーエスアイ(CSI)(持株比率100.0%) 電子カルテシスム「MI・RA・Is/AZ」を中心とした医療情報システム開発と受託システム開発を担っている。電子カルテシステム「MI・RA・Is」は、1999年のリリース以降、顧客からの声を積極的に取り入れ、年1回のバージョンアップを実施することで現在も進化を続けている。また、大規模災害が増加している昨今、従来の病院内で完結したシステムから、データセンターを利用した病院基幹システム構築の必要性が高まっているため、強固で安全なデータセンターを活用し、災害時であっても患者のデータを確実に守るクラウド型電子カルテサービス「MI・RA・Is/AZ for Cloud」も提供している。ほかにも、医療機関と患者やその家族とのコミュニケーションを支援するデジタル問診サービス「かかりんDX問診」や、厚生労働省が推進する地域の包括的な支援・サービス提供体制「地域包括ケアシステム」を構築する「ID-Link」などを手掛けている。「ID-Link」は、地域の病院やクリニックに分散した診療情報を統合して共有するネットワークサービスである。休日・夜間でも、連携先の医療機関は診療情報を参照できるなど、地域全体で地域医療を支えるシステムの構築を目指している。患者ID管理・アクセス権管理・診療情報の所在はデータセンターで、診療情報は医療機関で保管し、地域を超えた診療情報の共有や、将来的な共有範囲拡大にも対応できる。
(d) マイクロン(持株比率70.6%)、エムフロンティア(マイクロンの完全子会社) マイクロンでは、主に医薬品や医療機器の臨床開発支援(モニタリング、品質管理、イメージング・コアラボ業務、画像解析、読影支援等)を手掛けている。特に国内では医療用画像を活用した臨床試験をサポートする先駆的なイメージングCRO(Contract Research Organization:医薬品等開発業務受託機関)として、トップシェアを有している。また、同社はプログラム医療機器(SaMD:Software as a Medical Device)の製造販売も行う。SaMDは、疾患の治療、診断、予防に使用されるソフトウェアであり、マイクロンは医療機器の開発から販売までを一貫して支援できる日本唯一のCROである。