a) メディアコンバート事業 様々な紙媒体を電子データ化またはマイクロフィルム化することに加え、各種マイクロフィルムを電子化あるいは印刷する。さらに、電子化された各種データを様々な記録媒体に記録するだけでなく、マイクロフィルム化及び印刷する。このように、顧客の要望に応じて様々なメディアに変換(コンバート)するのが同事業の特徴だ。今後も、以下の3つの流れで需要増が期待できる。
b) 業務用ろ過フィルター事業 富士フイルム(株)が開発・製造する業務用ろ過フィルター「ミクロフィルター」の販売代理店事業で、同社は国内市場の総販売代理店の地位にある。ろ過フィルターはマイクロメートル(μm)単位の微粒子・微生物を「ろ過」によって分離・除去するものだが、食品・飲料、エレクトロニクス(半導体、電子部品等)、医療などの各分野で幅広く利用されている。
c) 社会インフラ画像診断サービス『ひびみっけ』事業 富士フイルムが持つ医療用画像診断システムの「画像解析技術」を活用して開発されたもので、橋梁やトンネルなどのコンクリート構造物の「ひび割れ」を撮影した画像から検出するものだ。構造物の写真を分割して撮り、それをクラウドにアップ、これらの画像を自動合成することで「ひび割れを自動検出」する。この製品を使うことで、橋梁・トンネルの点検業務は大幅に効率化される。インフラ点検業務の発注者はほとんどが全国の自治体であり、同社は各自治体と「選挙システム機材」で密接な関係にあることから、今後はこのルートを生かすことで事業の拡大を目指す。