(1) セグメント別業績 a) シミュレーションソリューションサービス事業 シミュレーションソリューションサービス事業の売上高は前期比15.5%減の15,784百万円、セグメント利益は同35.6%減の2,628百万円となった。売上高の内訳を見ると、代理店売上が同24.4%減の10,380百万円と大きく落ち込んだ一方で、自社開発製品売上は同8.1%増の3,512百万円、サービス売上は同11.1%増の1,891百万円と順調に増加した。
※1 大腸内視鏡で撮影された画像をAIが解析し、ポリープなどを検出すると警告を発し、医師による病変の発見を補助するソフトウェア。2020年に管理医療機器(クラスII)として国内で薬事承認され、オリンパスが大腸内視鏡とセットにして同ソフトウェアを医療機関に販売している。 ※2 IDATEN制度(Improvement Design within Approval for Timely Evaluation and Notice)とは、医療機器の特性に応じ将来改良(バージョンアップ)が見込まれている医療機器について、その改良計画自体を承認する制度として2020年に新設された。IDATENの承認を取得することで、従来は医療機器の改良時に都度必要であった「一部変更承認申請」が不要となり、変更届を提出するだけで改良後の製品販売が可能となった。
b) ITソリューションサービス事業 ITソリューションサービス事業の売上高は前期比3.5%増の4,152百万円、セグメント利益は同8.3%減の525百万円と増収減益となった。収益認識会計基準等の適用による影響は、売上高で27百万円の減少、セグメント利益で4百万円の増加となっている。従来会計基準で計算した場合、売上高で同4.2%増の4,179百万円、セグメント利益で同9.2%減の520百万円となる。