b) Med Tech Med Tech領域では、都内で精神科病院を運営する医療法人社団成仁の監修・設計の下、精神科病院のDXを支援するクラウド型電子カルテサービス「INDIGO NOTE」を開発し、2022年に提供開始した。同製品は次世代医療情報交換規格「HL7(R)FHIR(R)(Fast Healthcare Interoperability Resource)」を国内で初めて採用し、厚生労働省標準規格に準拠して記述することで、データの二次利用性(医療機関や行政機関との情報共有化、臨床研究等への活用等)を確保した。精神科病院の運営に不可欠な機能を網羅していることに加え、マイクロサービスアーキテクチャー(機能ごとに細かくサービスを分割して開発・運用を行う手法)により各機能を独立したサービスとして稼働させることで、柔軟な機能アップデートを実現した。なお、フルクラウドのサブスクリプションモデルとなるため、初期導入コストの大幅な削減が実現し、これまでコストが理由で導入を進められなかった医療機関にも適用できるほか、時間や場所、端末の制限なく利用できる。
2023年12月期は、継続的に機能の改善・拡充を図るとともに、APIを活用して他システムとの連携を強化する。また、精神科学会や展示会へ参加することで認知度向上及びリードの獲得を図り、国内の精神科病院へのサービス展開を加速する。2022年12月期には、日本医療情報学会など4件の学会へ参加したほか、国際モダンホスピタルショウやGoogle主催のオンラインセミナー「Healthcare & Life Sciences Spotlight」に登壇した。