■株主還元

ソフィアホールディングス<6942>は、株主に対する利益還元を経営の最重要課題として位置付けており、将来の事業展開と財務体質の強化を図るための内部留保資金を確保しつつ、配当を行うことを基本方針としている。このため、各事業年度の財政状態及び経営成績を勘案しながら、株主への利益還元を検討していく予定ではあるものの、現時点において配当実施の可能性及びその時期については未定としている。

この基本方針に基づき、2023年3月期については、財務体質の強化を目的に配当の予定はないとしている。内部留保資金については、今後予想される経営環境の変化に対応すべく有効投資を行い、2024年3月期以降の配当については安定的に利益が確保できる体制を確実なものとしたうえで、早期の復配を目指すとしている。



■ESG経営、SDGsへの取り組み

ESG(環境・社会・ガバナンス)経営やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについては、現時点ではマテリアリティとして具体的な取り組み項目や目標を設定していない。しかしながら、今後は達成目標を明文化して取り組みを強化し、インターネット関連・通信事業を通じた安心・安全な社会インフラの構築やICT活用の促進による働き方改革の推進及び調剤事業を通じた地域社会への価値提供等により、多くの社会課題解決に貢献する方針としている。なお、2022年3月期末時点で女性社員比率は約70%に達し、テレワーク勤務や育児休業規程の整備も行っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

<NS>
情報提供元: FISCO
記事名:「 ソフィアHD Research Memo(9):2023年3月期は財務体質の強化を目的に配当の予定はない