1. 2023年3月期上期の業績概要 2023年3月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比7.7%増の54,138百万円、営業利益が同69.8%減の2,284百万円と増収ながら減益となった。「ブランド製品事業」(中低価格帯モデル)が経済環境悪化に伴う消費マインドの急激な冷え込みやコロナ特需(オンライン教育や巣ごもり需要など)の落ち着きなどにより減収となったものの、円安によるプラス効果や「テクノロジーソリューション事業」の伸びによりカバーし、売上高全体では増収を確保することができた。損益面では、円安効果や「テクノロジーソリューション事業」により収益の押し上げがあった一方、「ブランド製品事業」における粗利益率の低下(製品ミックスの悪化や、為替変動によるドル建て仕入価格の高騰に対してドル建て以外の売上収入の部分が為替変動のマイナス影響を受けたことなど)や販管費の増加により営業減益となった。活動面では、セルシス<3663>(旧 アートスパークホールディングス(株)。子会社である(株)セルシスと2022年9月1日付で合併し、商号をセルシスに変更した。以下、セルシス)との資本業務提携(「CLIP STUDIO PAINT」を通じた教育など特定用途に向けたクリエイティブ制作体験の共同開発など)や、サムスン電子「Galaxy Z Fold4」向け「Sペン」への搭載、フラッグシップモデル「Wacom Cintiq Pro 27」の発表などで成果を残すことができた。