エノモト<6928>は31日、2023年3月期第2四半期(22年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.8%増の146.50億円、営業利益が同18.5%減の9.38億円、経常利益が同3.3%減の11.27億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.2%減の7.78億円となった。

パワー半導体用リードフレーム製品群の売上高は前年同期比16.9%増の54.81億円となった。同製品群はパワー(電源)系統への使用を中心とする個別(ディスクリート)半導体及びモジュール等に使用されるリードフレームを含んでいる。最終製品の用途では、自動車向けや産業用機器向け及び民生用機器向けが主なものとなる。自動車向けでは電装化の加速やADAS技術の発展と普及、その他の分野においてもDXやGXといった社会革新による追い風を受け、パワー半導体の需要が増加していることから好調を維持している。

オプト用リードフレーム製品群の売上高は同2.6%増の19.40億円となった。同製品群は、LED用リードフレームが主なものとなる。海外の交通インフラ向けやアドバタイズメント用途の屋外ディスプレイ向けなどに一定の需要は有るが、一時的な在庫調整局面を迎えたことにより横ばいで推移した。

コネクタ用部品製品群の売上高は同2.1%増の69.05億円となった。同製品群は、自動車向け、モバイル端末向けが主なものとなる。自動車向けの需要が減少したほか、モバイル端末向けではスマートフォン向け部品が減少した一方、ウェアラブル端末向け部品は機器の普及に伴う市場拡大により増加した。

その他製品群の売上高は同13.1%減の3.23億円となった。その他の製品群としては、リレー用部品が主なものとなる。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.0%増の286.00億円、営業利益が同9.3%増の22.00億円、経常利益が同7.1%増の22.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.8%増の16.50億円とする期初計画を据え置いている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 エノモト---2Q安定的なパワー半導体用リードフレームの需要により増収