ネクスグループ<6634>は21日、子会社のネクスとAnyTechはエッジAIによる流体解析ソリューションの取り組みを開始すると発表。

NCXX AI BOX「AIX-01NX」(以下「AIX-01NX」)と流体解析による異常検知AI「DeepLiquid Lite」(以下「DeepLiquid Lite」)の組み合わせによって、エッジデバイスでの流体解析による異常検知AIが任意のタイミングで処理出来ることを確認した。

「AIX-01NX」は、1台でカメラ・センサーなどからの情報をリアルタイムにAI分析して、設置場所のネットワーク環境には依存しないで分析結果をクラウドに連携することが可能なエッジAIデバイス。「DeepLiquid Lite」は、JFEグループの一員であるAnyTechの流体特化AIを使用したパッケージ。

現在、多くの製造業現場や水処理場などでは、作業員が巡視を行い、液面の異常を目視確認している。異常の対象となるものは、排水処理施設における油流出や濁度変化、液面に浮かぶ異物など様々。特に油面検知などは、既存センサーでは局所的にしか観測できないうえに誤検知が多く、作業員による観測では正常と異常の境目が難しく熟練者でないと判断できないといった課題がある。

AnyTechの流体特化AIのノウハウと、ネクスのIoT技術を活用し、利用環境への対応や各種センサーを組み合わせることで、巡視・目視確認や記録といった人的作業の自動化が実現し、カメラを使った遠隔監視や作業員が簡単に確認することが可能となる。
これにより、これまで熟練作業員などに属人化していた判断を標準化でき、施設異常や品質異常の早期発見などの活用が期待できることから、今後、同ソリューションへの取り組みを強化し、プラント・水処理施設を中心に様々な製造現場でのAIX-01NXの市場拡大を目指すとしている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ネクスグループ---エッジAIによる流体解析ソリューションの取り組みを開始