a) 国内旅行事業 国内旅行事業の営業収益は前年同期比186.1%増の61百万円となった。世界的なコロナ禍の収束については不透明な状況であるものの、ワクチン接種が進み、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が解除となったこと等を背景に、国内の旅行需要は回復傾向にある。国内旅行の予約数は行動制限がなくなった2022年3月以降から効果が現れ、夏休みシーズンはさらに伸長した。このような環境の下、コロナ禍で強化した国内旅行商品数を前期末比900個増の5,600個に拡大したことが収益拡大に寄与した。なお、同社は2022年12月期末に7,000個まで追加する計画であることから、予約数のさらなる拡大が期待できる。
b) 海外旅行事業 海外旅行事業の営業収益は前年同期比764.3%増の43百万円となった。一部の国・地域を除き、ワクチン接種にかかわらず陰性証明により入国が可能となったことを受け、海外渡航者は増加傾向にある。海外旅行の予約数は2022年3月以降増加傾向で、今後もさらなる回復が見込めると同社では想定している。このような環境の下、同社は海外旅行の回復状況に応じて商品の販売再開、新商品の獲得を推進している。一方、コロナ禍で閉鎖した商品等もあるため、商品数は前期末比250個減の8,450個と一時的に減少傾向となっている。今後は、回復エリアごとに商品ラインナップを強化していく予定だ。
c) HawaiiActivities HawaiiActivitiesの営業収益は前年同期比119.4%増の192百万円となった。米国からのハワイ旅行者は回復傾向にあり、コロナ禍前の2019年と比較した同社予約数回復率は284%と、マーケットの回復率(94%)を大幅に上回っている。米国の需要回復が見え始めていた前年同期との比較でも38.4%増と好調に推移している。このような環境の下、同社はハワイに特化したSNSプロモーションを的確に運用したほか、継続的に現地催行会社とのリレーションを強化したことが寄与した。HawaiiActivitiesは「ハワイに特化した現地ローカルエキスパートなど、グローバル企業と比べても専門性の高い知識を持ったスタッフが従事していること」「現地ならではのネットワークコミュニケーションを生かして、他社では参入が難しい商品を獲得できること」「プロモーションを積極的に打ち出していること」といった訴求力の高さが旅行者に支持されており、これが業績拡大につながっていると弊社では見ている。なお、HawaiiActivitiesでは常時600個程度の商品を提供している。