■今後の見通し

サスメド<4263>の2023年6月期の業績(非連結)予想は、事業収益が前期比64.9%増の522百万円、営業損失が442百万円(前期は229百万円の損失)、経常損失が442百万円(同217百万円の損失)、当期純損失が454百万円(同233百万円の損失)としている。

塩野義製薬との販売提携契約に基づくマイルストン収入を見込んで事業収益は増加するが、コスト面で採用計画の進捗回復のための費用増加、新たなパイプラインの獲得や研究開発要員の確保によって研究開発費の増加(前期比77.9%増の402百万円)を見込むため、全体として損失が拡大する予想としている。なおDTxプロダクト事業における開発パイプライン数は前期末比1件増加の9件、DTxプラットフォーム事業における契約企業数は前期末と同じく14社の計画としている。重点施策として、不眠障害治療用アプリの製造販売承認取得、パイプラインの開発進捗(ACP「SMD402」及び慢性腎臓病リハビリ「SMD201」については被験者登録完了)、企業治験での臨床試験システムの稼働開始、ブロックチェーン技術の応用領域拡大(レジストリ領域など)を推進する方針だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 サスメド Research Memo(6):2023年6月期は研究開発費増加で各利益の損失拡大予想