また、預金残高も1,857億円(2022年6月末)に増加している。大口の高金利預金を抑制する一方、ショッピングモールでのキャンペーンなどにより小口の低金利預金を増やしたことで、COF(Cost of Funds)は2020年1月の7.08%から過去最低の4.11%まで低下していることも、BJIの黒字化に貢献した。新規預金口座獲得件数は2022年6月に2,218件と過去最高を更新し、好調を持続している。なおBJIは、2020年1月にインドネシア証券取引所(IDX)で取引再開を果たしている。
b) JTRB 2019年8月に、同社グループ6ヶ国目の進出先となるカンボジアの商業銀行42行中でTOP10に入る資産規模(2018年12月末当時)のANZ Royal Bank(Cambodia)の株式55%を取得し、商号をJTRBに変更した。グループ入り後、貸出残高は順調に増加していたが、カンボジア国内でのコロナ禍に伴い、一時は新規貸付を抑制していた。しかしながら、同国のコロナ禍は周辺国に比べて軽微であったことから、堅調な法人資金需要に対応して貸出残高の積み上げを再開している。法人向けを中心に貸出残高の拡大傾向が持続しており、2022年6月末時点で1,353億円(前年同期比27%増)となり、延滞債権比率は足元では若干上昇したものの1.50%と依然として低水準にとどまっている。高金利での預金獲得を抑制していることから、預金残高は1,351億円と横ばい傾向にあるが、COFは2.7%と低位で安定推移している。JTRBでは「Goal Saving」「The One」「Premier Savings Plus」など普通預金商品を開発し、低金利預金獲得につなげている。