a) 新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書及び中期経営計画に沿った業績向上 「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」及び「中期経営計画」において、同社は省エネリノベーション「ECOCUBE」の普及拡大とプラットフォーム事業の育成、並びにソリューション事業の着実な成長に取り組むことで、安定した事業ポートフォリオを構築し、収益の持続的成長を目指していく方針を打ち出した。定量的な数値目標として、2027年5月に経常利益32億円、親会社株主に帰属する当期純利益22億円、純資産175億円、ROE13%を設定した。2021年5月期実績と比較すると、経常利益で1.7倍、当期純利益と純資産でおおよそ2倍の水準となる。
b) コーポレートガバナンスの充実 同社は持続的な成長と中長期的な企業価値向上のために、コーポレートガバナンスの強化を経営の重要課題として位置付けている。特に、2021年6月に改訂されたコーポレートガバナンス・コードにおいて、プライム市場に適用される原則を中心に、適用に向けて積極的に取り組んでいく方針だ。
c) IR活動の強化 同社は2023年5月期からスタートする5ヶ年の中期経営計画発表を皮切りに、積極的なIR情報の発信及び中長期的視点での投資家とのコミュニケーションを図ることで、同社に対する認知・理解・賛同・投資機会を促していく。また、機関投資家向けだけでなく、個人投資家向け説明会の開催やメディア露出等の各種IR施策を積極展開していくほか、サステナブルな社会づくりに貢献する企業としての認知度を高めることでESG投資家へも訴求していく考えだ。特に、「ECOCUBE」の拡大によって環境ソリューションカンパニーとしての認知度が高まれば、株価バリュエーション面でも水準訂正が期待できることになる。