2. 2022年12月期上期の業績概要 東京通信<7359>の2022年12月期上期の連結業績は、売上高2,468百万円、営業利益29百万円(同90.8%減)、経常利益54百万円(同80.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失28百万円(前年同期は四半期純利益160百万円)、EBITDAが204百万円(同48.5%減)となった。通期会社計画に対する上期の進捗率は、売上高が46.6%と堅調に推移し、営業利益が290.1%、経常利益が542.0%となり、既に通期計画を超過している。売上高では、電話占い「カリス」が堅調に推移したものの、ハイパーカジュアルゲーム「Save them all」に続くヒット作を創出できていない状況が続いている。営業利益では、東南アジアに向けてアプリの提供の本格化、新たなるジャンルとしてPlay-to-Earn領域のインセンティブゲームのプロモーション強化、自社コンテンツの家庭用ゲーム機などへのプラットフォーム展開により、開発費及び広告出稿費が増えたことが大きい。また、2022年11月に予定している本社移転に関わる費用も増加した。
セグメント別業績は次の通りである。 (1) インターネットメディア事業 インターネットメディア事業は、売上高1,461百万円(前年同期比20.1%減)、セグメント利益は178百万円(同59.8%減)となった。5月にリリースした「Big Makeover」がApp Store(無料ゲーム)にて日米ともに上位(日本:4位、米国:9位)にランクインし、収益貢献を開始したものの、世界的なヒットを記録したハイパーカジュアルゲームアプリ「Save them all」に並ぶヒット作を創出できていないこともあり、売上高は減少した。また、海外領域のさらなる拡大として台湾、香港、韓国を中心とした東アジアへのアプリの提供、Play-to-Earn領域のインセンティブゲーム、自社コンテンツの家庭用ゲーム機等のプラットフォームへ展開等、新規領域への挑戦を目的とした先行投資による開発費及び広告出稿費が増加した。ただ、重要指標(KPI)である運用本数※は351本(同31.0%増)と良好に推移している。